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【社会】2025年、ベトナム人は何を検索したのか 国家動向・AI・社会不安への関心が鮮明に

ベトナム発のインターネットブラウザコックコックを使って検索するベトナム人ユーザー
(C)TUOI TRE

2025年の検索行動、より能動的かつ選別的に

ベトナム発のインターネットブラウザ「コックコック(Cốc Cốc)」は12月17日、「2025年検索・ウェブ閲覧トレンド報告書」を発表した。
これによると、ベトナムのインターネット利用者の行動は、より能動的で、目的意識を持った情報取得へと変化していることが明らかになった。

特に、国家的出来事、政策、自然災害に関連する検索が顕著に増加しており、社会の動きを注視する姿勢が強まっている。

検索上位は「技術・娯楽・教育」、技術が首位に浮上

2025年、コックコック(Cốc Cốc)上で検索数が最も多かったテーマは、技術、娯楽、教育の3分野であった。
前年(2024年)と比べると順位に変動があり、技術分野が検索数93%増で首位に浮上した一方、娯楽関連の検索は33%減となった。

「国家の動き」を追う検索が急増

国家機構や行政単位の再編が大きな注目を集め、「市・省合併」の検索数は1,219%増と急伸した。

また、国家的記念行事への関心も高く、「閲兵式」は337%増。これに伴い、「A80」(ベトナム建国80周年)と「A50」(南部解放・国家統一50周年)に関連する検索もそれぞれ257%増、53%増を記録した。

政策・災害・社会リスクへの警戒感も継続

このほか、交通、労働、社会保障に関する新規定への関心も高まり、遠隔自動取締、運転免許の変更、ガソリン車禁止、最低賃金引き上げといったキーワードの検索が増加した。

一方で、リスクへの警戒意識も依然として高く、「台風」関連の検索は229%増だった。国境を越えた詐欺や偽造品といった社会安全問題への関心も大きく、情報の確認・検証ニーズが強まっていることがうかがえる。

著名人の責任に注目集まる

2025年は、著名人に関わる法令違反や不祥事が相次ぎ、大きな関心を集めた。

検索データでは、Ngân 98、Shark Bình、Mailisa、Nguyễn Thúc Thùy Tiên、Trịnh Văn Quyếtといった人物に関連するキーワードが、事案の進展に応じて急増しており、法的責任、倫理、社会的責任に対する世論の注視が反映されている。

歴史・文化コンテンツは肯定的な関心を獲得

一方で、文化・歴史的価値を持つコンテンツは、肯定的な注目を集めた。
国家記念行事「A80」を祝う芸術プログラムや、映画『赤い雨(Mưa đỏ)』は検索数が大幅に増加した。

これにより、歴史題材の作品に関わるトゥン・ズーン(Tùng Dương)、グエン・フン(Nguyễn Hùng)、スティーブン・グエン(Steven Nguyễn)らも注目キーワードに浮上した。

専門分野で進むAI活用、国産エンタメが台頭

技術分野では、ChatGPTに関連する検索が434%増と急増した。
AIはもはや「好奇心の対象」を超え、設計、プログラミング、語学学習など、専門的用途で積極的に活用されていることが示された。

娯楽分野では、国内制作やベトナム向けにローカライズされた映画、リアリティ番組などが支持を集め、生活や文化に近いコンテンツを重視する傾向が強まっている。

若者発のスラングがデジタル文化に定着

2025年は、特にZ世代を中心に、言語創造性が爆発的に高まった年でもあった。
コックコックのデータでは、

「concert quốc gia(国家コンサート)」
 ※国家的記念行事・軍事パレード・大規模式典を、巨大ライブやコンサートになぞらえたネットスラング

「khối nghỉ hè(夏休み組)」
 ※社会人ネットユーザーが中高生ネットユーザーを指すネット表現

「giữ chuỗi(連続維持)」
※SNS、ゲーム、勉強など何らかの行動を途切れさせないこと。連続記録を指すネットスラング

といった表現が流行語として検索を集めた。

さらに、「joke of the day」「sybau」「brainrot」などの国際的スラングも柔軟に取り入れられ、ベトナム語と融合するデジタル文化の進展が浮き彫りとなっている。

本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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