ハノイ市で進められている国道1A号線沿線の拡張・都市再整備プロジェクトで、用地取得に伴う住民への補償金支払いが本格化している。
トゥーンマイ地区では10月7日、用地取得の対象となった12世帯・個人に対して、総額約1360億VND(約8.3億円)の補償・支援金が支払われた。このうち1世帯は約420億VND(約2.5億円)を受け取った。
12世帯に約1360億VNDを支払い
ハノイ市トゥーンマイ地区当局によると、今回の支払いは、国道1A号線を軸とした都市空間整備プロジェクトの用地取得に伴う第1回の補償・支援金の支払いである。
第1回の補償計画では、同地区において34世帯に対し、総額約4390億VNDを支払う予定となっている。
そのうち10月7日には、まず12世帯・個人への支払いを実施した。総額は約1360億VNDで、最も高額な世帯については補償金が420億VND近くに達した。
これら12世帯は、同地区でプロジェクトに伴う補償金を最初に受け取った住民となる。
補償金の支払いと並行して、対象世帯との間で用地引き渡しに関する手続きも進められている。
補償後、建物の撤去も開始
補償手続きを終え、事業主体への用地引き渡しに関する合意書に署名した世帯については、トゥーンマイ地区の投資・インフラ整備プロジェクト管理部門が一部建築物の撤去にも着手した。
これにより、補償金の支払いから実際の用地引き渡し、建物撤去までの工程が進み始めている。
プロジェクトの対象となる他の地区でも、用地取得を加速させるための手続きが進められている。
フースエンでは農地などに240億VND超
国道1A号線沿線のプロジェクト対象地域では、トゥーンマイ地区以外でも補償金の支払いが始まっている。
フースエン地区では、プロジェクトのために収用される水田などの農地や墓地用地を所有する世帯・個人に対し、240億VND超の補償・支援金が支払われた。
また、フーンリエット地区では11世帯が用地取得に伴う補償金を受け取り、支払額は1320億VND超に上った。
今後、各地域で補償・支援金の支払いと用地引き渡しが進められる見通しである。
国道1A号線沿線36.3kmを整備
今回の用地取得の対象となっているのは、国道1A号線を軸として都市の整備・再開発を行う大型プロジェクトである。
ハノイ市とビングループが5月19日に着工した。
プロジェクトの全長は約36.3km。北側の起点は、キムリエン地区のキムリエン地下道付近で環状1号線と接続し、南側はチュエンミー地区のカウゼー交差点までを結ぶ。
路線は、キムリエン、バックマイ、フーンリエット、トゥーンマイ、ディンコン、ホアンマイ、ホアンリエット、イエンソーなど、ハノイ市内の複数の地区・地域を通過する。
さらにタインチー、ゴックホイ、トゥーンティン、ホンバン、チュンズーン、フースエン、チュエンミーなどにも及ぶ計画である。
10車線の本線と両側6車線の側道
計画されている道路の標準幅員は90mで、本線には10車線を確保する。
さらに、本線の両側には側道を整備し、側道部分には合計6車線を設ける計画である。
総投資額は約16兆2000億VNDとされ、2027年の完成を予定している。
事業方式には官民連携(PPP)が採用され、建設・移管(BT)方式で実施される。
大規模インフラ整備で周辺都市開発にも影響
今回のプロジェクトは、単なる道路拡張にとどまらず、国道1A号線沿線の都市整備・再開発と一体となって進められる点が特徴である。
36.3kmに及ぶ大規模な道路整備に加え、広幅員の道路ネットワークを整備することで、ハノイ南部の交通環境や沿線の都市構造にも影響を与える可能性がある。
今後は、対象地域での用地取得や補償手続きの進展とともに、道路周辺の不動産開発や都市再整備の動きにも注目が集まりそうである。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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