ベトナムニュース【COVID-19】幼稚園休園でベビーシッター需要が急増。感染対策に課題も。

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COVID-19の感染拡大により幼稚園に通う園児は、テト後も通園ができないことになり、子供の面倒を見てもらえる人を探す親たちのグループがSNS上を賑わせている。

この問題は、COVID-19の感染が拡大する状況において単に保護者とベビーシッターという需給の問題だけでなく、安全性に関する問題もはらんでいる。

ホーチミン市7区の幼稚園に4歳の子供を通わせているグエン・フォン・ゴックさんは、テトの後に幼稚園が休園することになったため、自分たちが仕事に行く間、誰に子供の面倒を見てもらうかが一番の問題だと話す。
「私たちはSNS上に同じ境遇の保護者のグループを作って話し合い、幼稚園の先生を募集しました。すると、すぐにある幼稚園の先生が『45万VNDで1日10時間子供の食事やお世話をします』というメッセージをくれました」
「子供の面倒を見てくれるのであれば、価格は多少高くても受け入れるつもりです。お絵描きやお歌も教えてもらえたら嬉しいですが、それ以上は期待していません。COVID-19についての子供の安全については、感染エリアなどには行っていませんという先生からの宣言を信用して任せるしかありません。私たちが安心して仕事に行けるようにするためには、どうしても助けてくれる人が必要であまり細かい要求はできませんから」

同様に、ホーチミン市タンビン区の私立幼稚園に通う3歳の子供を持つティウ・クエンさんも、自宅で子供の世話をしてくれる先生を探すのに躍起になっている。クエンさんの田舎の両親も農作業で忙しく子供の面倒を見てもらう事が出来ないそうだ。
「SNSグループ内で費用を調べてみましたが最も安いのは1日35万ドンでした。COVID-19のことも心配ですが、幼稚園の先生には、家でもマスクを着用してもらって、手の消毒液を準備しておくしかありません」

実際にSNSの情報を調べてみると「COVID-19感染拡大状況の中でベビーシッターをお探しの保護者の皆様に幼稚園の教員を紹介します」や「幼稚園教員に家で子供の面倒を見てもらいたい人は連絡先をお知らせください」といったメッセージがいくつも見つかった。

 ホーチミン市1区の幼稚園教員であるドー・ホアン・フーン・タオさんに話を聞くと「コロナ禍の休校では、公立学校の教員の場合は基本給が保証され安定していますが、私立学校の場合、給与が支払われずに非常に困難な状況に陥っている教員が増えています。こういった私立学校の教員は、家庭教師やベビーシッター、オンライン販売などあらゆる副業に柔軟に対応していかなけれなりません」と説明してくれた。

ホーチミン市10区教育訓練局のグエン・ティ・キム・ウェン副局長は、この問題について以下のようにコメントした。
「これは、保護者と教員双方にとって自然に発生する需給関係です。教員が子供の家で面倒を見る行為は授業とはみなされず単に子供と遊んでいるという行為になるため、教育訓練局は特に関与しません。ただ、学校でも家でも5Kなど基本的な感染防止対策を遵守することを求めるのみです」

ウェン副局長は更に、教員に家に来てもらう場合や、逆に教員の家に子供を預ける場合でも、特に注意する点として、以下のように語ってくれた。
「COVID-19の感染予防対策と食品安全対策を徹底する必要があります。特に両親は、教員が感染地域に行ったことが無いかをよく確認する必要があります。もし心配なら、地域の保健所に連絡して、情報提供を依頼してください」

一方、ホーチミン市1区のある幼稚園の副園長は、教員が家で子供の面倒を見ることはそんなに簡単ではないと指摘する。「家で子供の面倒を見ながらCOVID-19の感染予防対策を実施するのは非常に難しいです。教員は、両親や子供がどのような行動履歴があるか把握できませんし、逆に両親も教員の行動履歴を把握できません。どうしても子供の世話をする人が必要な場合は、親戚やよく知っている知人にお願いすることをお薦めします」

ホーチミン市教育訓練局の幼児教育部のルーン・ティ・ホン・ディップ部長は、次のように話す。
「テト休みの後で、教員が子供の面倒を見たり、両親が教員を探したりすることは、個人的な需給の問題で、お互いの合意に基づいて実施されます。そのため、教育訓練局はこの問題に関与しません。ただ、両親は子供たちが感染エリアから戻ってきたような人たちと接触することが無いように十分注意すべきです。もし何か問題が起きたとしても、教育訓練局としては、責任は持てません」

出典:19/02/2021 TUOI TRE
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作