3月にも様々な法令が発効される。各法令の中でも特に注目する法令にはどのようなものがあるだろうか?
飲酒運転による事故の保険適用を拒否
3月1日に損害保険に関して新たな規定が定められた議定03/2021号が発効される。それによるとドライバーがアルコール検査や薬物検査に違反した場合、保険会社はドライバーへの損害保険の適用を拒否することができるようになる。また、ドライバーが免許取り消し処分を受けていた場合、無免許運転と同じ扱いとなり、保険会社は保険適用をおこなわないとされている。
また、保険の加入期間についても2輪車、3輪バイク、原付(電動スクーターを含む)および、道路交通法に基づく車両の保険加入期間が従来の1年から最低1年から最長3年までに変更された。
各種証明書の貸与、偽造などの違反行為の罰則を強化
3月10日から発行される議定04/2021号により、他人の卒業証明書や資格証明書を使用したり、他人に卒業証明書や資格証明書を貸与したり、卒業証明書や資格証明書の内容を修正、改ざん、消去する行為に対する罰金がこれまでの最大800万ドンから500万~1000万VNDへ変更された。
また、教育機関の設立、統合、分割、解散等に関する公的決定文書の消去、修正、改ざん行為に対する罰金も最高1000万VNDから2000万VNDに引き上げられた。
新たな貧困基準の設定
議定07/2021号に従い3月15日から各地方自治体は2022年の貧困基準についての見直しをおこなう。この議定では、貧困基準ついて多面的な評価をおこなうためにより多くの基準が導入されている。例えば、収入面では、農村部の場合、一人当たりの平均月収が150万VND以下、都市部の場合は200万VND以下と規定された。この貧困層の収入基準は、これまでの規定と比べて2倍の額となっている。
また、例えば家族の中で最低一人が、学校にいけない、就職できない、社会保険に加入していないなどの基本的な社会サービスが享受出来ない状態であることなども評価基準として取り入れられている。
教師に対するパソコンと外国語の資格証明を必要とする規定を撤廃
3月20日以降、公立の幼稚園、小中学校、高校の教師は、現在のように外国語とコンピューターの資格証明書を保持している必要はなくなる。これは公立学校の教員の任命基準を規定した教育訓練省の規定の改定に伴うものだ。
外国語の要件は、以前のように外国語レベルの証明書は不要となり、与えられた業務を遂行するために必要な場合、外国語または、少数民族の言語が求められる場合があると改訂された。パソコンのスキルに関しては、業務上必要なパソコンスキルがあることという文言に改められた。
さらに、教育訓練省の通達により、外国語教員の第二言語能力に関する条件も撤廃された。
出典:01/03/2021 VNEXPRESS
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