ベトナム商工省の欧米市場局は、税関総局のデータとして1月のベトナムとイギリスの貿易総額が6.57億USDに達し、前年同期比で78.57%も増加したと発表した。
特にベトナムからイギリスへの輸出額は5.98億USDに達し、2020年1月と比較して84.61%も増加した。これは、COVID-19の感染拡大の影響によって輸出が困難となっている状況において、特筆すべき成長といえる。商工省によると、この素晴らしい成果は2021年1月からベトナムとイギリスのFTA(UKVFTA)が適用されたことの影響が少なからずある。
ベトナムからイギリスへの輸出品目では、農産品の輸出額は、安定してプラス成長を維持しており、水産品は、前年同期比18.1%増の1972万USDとなった。また果物の輸出額も100万USDを超え、前年同期比148.6%の増加となった。これらの品目はUKVFTAの優遇関税の対象であり、輸出シェアの拡大が期待されているものだ。
UKVFTAよってエビのイギリスへの輸入関税は、FTA発効後すぐに従来の10-20%から0%に引き下げられた。また、果物についても、果物や果物加工品547品目のうち94%以上が、FTA発行後に税率0%となった。ベトナムの主要輸出果物であるライチ、竜眼、ランブータン、ドラゴンフルーツ、パイナップル、スイカなどでは、競合国となるブラジル、タイ、マレーシアがイギリスとのFTAを締結しおらず、ベトナムに優位性が生まれている。
製造・加工品の輸出額も1月に急成長を遂げた。具体的には、携帯電話・部品が前年同期比371.6%増、機械設備・部品が同109.9%増、コンピューター・部品が91%増、鉄鋼が11%増などとなっている。
ベトナムはイギリスとの貿易で1月単月で5.98億USDの黒字を計上しており、これは昨年同期と比べて113.7%の増加となっている。
出典:01/03/2021 SAI GON GIAI PHONG
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