ホーチミン市で最も浸水被害が発生する道路の一つとして知られるグエンフーカン通りの補修工事が18か月の工事期間を経て間もなく終了する。
道路工事建設投資プロジェクト管理委員会のグエン・ビン・ニン副局長は、グエン・フー・カン通りの補修工事は4月末時点で85%完成しており、4月30日の解放記念日の祝日に全面開通の予定だと述べた。
このプロジェクトは、道路の浸水問題を解決し周辺の都市環境を改善することを目的としており、4720億VND以上が投資されている。
長年にわたってグエン・フー・カン通りは浸水の被害に見舞われ続け、ホーチミン市の”洪水銀座”とまで呼ばれていた。そのため、このような状況を改善し道路を修復するために今回の建設プロジェクトが実施された。
この建設プロジェクトには、排水処理システム、照明システム、街路樹、技術インフラなどの改修、追加建設、補修といった内容が含まれている。また同時に、動物園の防音壁、ティゲー1橋、バンタン2橋、トゥーティエム橋などの改修工事も併せて行われた。
現在、4月30日の全面開通にむけて、約70種類の建設機械や特殊車両と約150人の作業員が昼夜を問わず建設作業に当たっている。
今回、道路の浸水対策としておこなわれた道路のかさ上げ工事により、周辺の60世帯以上で、玄関が道路よりも低い状態になり、高低差は平均0.5mとなっている。これらの家屋では、大雨の際に家の中に水があふれるのではないかと心配する声があがっている。
実際に今回のプロジェクトでは道路を0.5mから1.2m高くした。そのため、両側の家から道路への接続をスムーズにするために、道路との間に歩道を配置し、スロープを設置した。また道路のかさ上げと並行して景観を良くするための街路樹の植樹作業も急ピッチで進められている。さらに、雨水が民家に侵入するのを防ぐため、既存の排水管と並行した形で新たな排水管を設置した。
現時点で、トンドゥックタン通りの交差点からトゥーティエム橋までの区間の工事は完成しており、トゥーティエム橋からサイゴン橋までの地盤沈下の激しい500m以上の区間の工事が急ピッチで進められている。ホーチミン市の1区からビンタイン区にかかる全長3㎞以上のグエン・フー・カン通りの補修工事は2018年10月から実施されてきた。4月中旬になってホーチミン市交通運輸局は、このプロジェクトの投資家と施工業者に対して、人材、設備を導入して速やかに工事を完成させるように要請した。
出典:2/04/2021 ZING NEWS
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