6月19日の朝、ホーチミン市は、トゥードゥック市のサイゴンハイテクパーク内にある企業でCovid-19ワクチンの接種を開始した。
サイゴンハイテクパークで働く約500人の労働者がワクチン接種を受けた。トゥードゥック市保健センターでは、このワクチン接種業務を遂行するために5つの接種チームを派遣した。
迅速なワクチン接種キャンペーン
ホーチミン市での大規模ワクチン接種の開始にあたりビン副首相は、ホーチミン市で発生した感染の第4波は、これまで発生した市中感染の中で最も制御に苦労していると述べた。
「今回の感染拡大は、ホーチミン市民の健康、生活、社会保障に重大な影響を及ぼしている。したがって、ホーチミン市での生産活動を維持するためにも労働者へのワクチン接種を優先的かつスピーディーに展開する必要がある。今回、ホーチミン市で7日間にわたっておこなわれるワクチン接種キャンペーンは過去最大のものだ」とビン副首相は述べた。
ビン副首相によると、現時点で、ホーチミン市は優先接種対象者230万人の2/3にあたる量のワクチンを確保している。そこでホーチミン市では、工業団地や輸出加工区で働く労働者と警察、軍隊への接種を優先させることにした。
ホーチミン市保健局のグエン・フー・フン副局長も今回のワクチン接種キャンペーンは、過去最大規模のもので7日間で迅速に接種を完了させるとしている。
ホーチミン市は、医療センター、ヘルスステーション、巡回接種会場など市内650ヶ所に接種拠点を設置する予定だ。ワクチン接種時の距離を確保するため、各接種ポイントでの接種人数は1日200人までに制限されている。予定通りに接種が進めば、1日に最大20万人のワクチン接種が可能となり、6月27日までに接種が完了する見込みだ。
ホーチミン市内では、軍事医療施設、各省庁附属病院、民間病院、公立病院などCOVID-19ワクチンの接種能力があると評価された全ての施設の総力を動員して、ワクチン接種を進める。各地域の自治体は、ルールに従って巡回式接種会場の条件を満たせる接種会場を選定する責任を負う。
ホーチミン市保健局によると、ワクチン接種は迅速かつ積極的に展開する必要があるが、ルールに従って安全にCOVID-19の感染を抑制しなければならないとしている。
従って保健局では、医療スタッフに対して、ワクチンの接種前に対象者の問診をおこない、ワクチン接種出来ない人を迅速にスクリーニングすることを求めている。スクリーニングによってワクチン接種をおこなえない場合は、病院で専門家の検査を受けてからワクチン接種の可否が判断されることになる。
また、医療スタッフは、ワクチン接種対象者に対してワクチンの効果とメリットについて十分に説明し、接種後に起こりえる副反応についても説明することが求められる。
「ワクチン接種後に不幸な事故が起こらないように、ワクチン接種後の経過観察を規則に従って実施する」とフン副局長は説明した。
5000人以上の医療スタッフを動員
ホーチミン市保健局の計画によると、今回のワクチン接種キャンペーンには、547の医療機関から5000人以上の医療スタッフが参加し、1032の接種チームが編成される。
各接種チームには、問診対応の医師と2人以上の接種スタッフ、接種後の経過観察担当の医師と看護師の少なくとも5人が配属される。
ホーチミン市でのCovid-19との戦いを支援する保健省の特別常任部長であるグエン・チューン・ソンン副大臣は、ワクチン接種キャンペーンは、首相議決21号に定めれらた優先接種対象者に78万6000回のワクチンを5日から7日間で摂取する予定だと述べた。残りの5万回分は市内の警察官と軍隊への優先接種に回される。
6月18日の午後時点で、ホーチミン市は累計9万5000人以上の優先接種対象者にワクチン接種を実施済みである。今回の接種キャンペーンによって、ホーチミン市でワクチン接種を受けた人の累計は100万人近くに達する見込みだ。
6月17日の午後、83万6000回分のCovid-19ワクチンがホーチミン市のパスツール研究所の冷蔵倉庫に搬入された。これは、日本政府からベトナム政府に無償提供された96万6320回分のワクチンの一部だ
ベトナム政府と保健省は、累計1400人以上の感染者が出ていることを受け、ホーチミン市に対してワクチンの86%を優先的に割り当てた。
出典:19/06/2021 ZING NEWS
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