保健省、公安省とタインホア省は、ワクチン接種後に死亡した4人の死因を特定するために緊急調査を実施する。
11月26日、首相官邸は、11月23日にタインホア省ノンコン県の企業で発生したワクチン接種後の死亡事例に関して、ファン・ミン・チン首相が原因究明の指示を出したことを明らかにした。関係各機関は、厳格な調査をおこない11月30日にまでに首相へ報告することが求められている。
保健省は、各自治体と協力してワクチン接種会場とワクチン保管の条件が確保できていることを確認しており、条件を満たせない自治体にはワクチンを配分していないとしている。
タインホア省人民委員会と保健省は、ワクチン接種後に死亡した人々の家族への支援をおこなっている。
11月18日にタインホア省ノンコン県では、COVID-19ワクチン接種計画に基づいて、5万3000回分のシノファーム製ベロセルワクチンの提供を受けた。
11月23日には、1万3400人に2回目のワクチン接種、18歳から49歳までの1万6500人に1回目のワクチン接種が実施された。ノンコン県のザイキムヴィエット社では、約400人の労働者にワクチン接種をおこなったところ、数十人の女性労働者が副反応の症状を訴え、そのうち5人がアナフィラキシー反応を示した。その後11月24日の午前中に2人が亡くなった。同日の午後には3人目が亡くなり、11月25日の午後にはさらにもう1名が亡くなった。
現在、他に8人の患者がタインホア省総合病院で治療を受けているが、容体は安定している。他に副反応の出た60人弱は、症状が軽く、ノンコン県総合病院で経過観察を受けている。今回、副反応が出たのは全て25歳から30歳までの女性であった。
11月25日に専門家諮問委員会は、”ベロセルワクチン接種後のアナフィラキシーショックについて”初めての原因究明会議をおこなった。現時点では、タインホア省疾病予防管理センター、ノンコン県医療センター、ワクチン接種会場におけるワクチンの配布、受取、保管、輸送プロセスは、保健省と全国ワクチン接種接種展開計画の規定に基づき正しく実施されていたとみられている。
「現時点では、接種前の健康診断、ワクチン接種、接種後の経過観察プロセスに間違いがあったとは確認されていません。」タインホア省保健局のチン・フー・フン局長は説明する。
タインホア省保健局では、保健省の決定が出るまでの間ベロセルワクチンのロット番号B2021103398について使用を停止するとしている。
出典:28/11/2021 VNEXPRESS
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