COVID-19の感染拡大が続いているにもかかわらず、2021年のヴィンフック省への新規と拡張の外国投資(FDI)案件が10億USDを超え、昨年同期と比べて50%も増加した。
ヴィンフック省計画投資局の最新のレポートによると、2021年1月からこれまでに新規の海外投資案件が35件あり総投資額が8億8000万USDとなり、増資案件が1億3500万USDあった。これは、ヴィンフック省で2019年の11億6000万USDに次いで過去2番目に高いFDI投資額となっている。
「食品加工と大規模製造分野で投資が行われており、これは今後のヴィンフック省の社会経済発展にプラスの影響を与える可能性がある。」とヴィンフック省計画投資局は分析している。
ヴィンフック省への投資案件で最も注目されるのは、年間8万トンの紙を製造できるKraft Vina社へのタイからの6億1100万USDの投資だ。また、ビナミルクは、日本の双日グループと協力して、ヴィンフック省にある農場を改修して養豚から養牛へ業態を転換し、屠殺場、加工施設、保管、流通センターを建設するプロジェクトに2億5000万USDを追加投資する予定となっている。
ヴィンフック省は、好立地条件、良好な自然環境、インフラが整備され投資家へのサポートが充実している工業団地という3つの要素によって投資家から魅力的な投資先と評価されている。ヴィンフック省では外国投資を呼び込むために企業の直面する課題を速やかに解決することを目指している。
COVID-19がベトナム国内で拡大する中、ヴィンフック省は感染防止対策と製造業の活動継続を両立させるために様々な施策を実施しており、例えばワクチン接種も外国人専門家とベトナム人労働者を優先して実施した。また、企業からの提案によりヴィンフック省は、新規投資プロジェクトの申請手続きをオンライン化し、行政手続きにかかる時間を20%短縮させている。
現在、ヴィンフック省は、ICT産業、デジタルテクノロジー、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、環境保護資材、地域の社会経済発展に大きく貢献する産業、グローバルサプライチェーンに参加できる可能性のある電子部品製造、通信、機械加工などの分野での投資を優先的に誘致したいと考えている。
さらに、ヴィンフック省では工業団地への投資案件誘致に焦点を当て、工業団地の入居率をさらに高めたいとしている。
出典:07/12/2021 VNEXPRESS
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