文化・スポーツ・観光省は、フランスのオークションハウスであるミランとのミンマン帝の金印返還交渉に成功したと発表した。
11月14日の夜、文化・スポーツ・観光省は、「フランスとベトナム両国の友情関係に基づき、オークションハウスとの理解と合意によってミンマン帝の至宝とされた金印の返還交渉に成功した。」と公表した。同省ではミロンおよび、関係各機関と調整し、両国の法令を遵守したうえで、出来る限り早期に金印をベトナムに持ち帰りたいとしている。
「金印をベトナムに取り戻すことは、海外に流出して失われていた歴史遺産、文化遺産を取り戻すだけでなく、民族の地位と影響力を確認することに繋がるのです。」と同省の幹部は述べている。
今回の交渉団には、文化・スポーツ・観光省のホアン・ダオ・クーン副大臣をはじめ、文化遺産局のレ・ティ・トゥー・ヒエン局長、国立歴史博物館のグエン・バン・ドアン館長が加わっており、別の多くのメンバーも数日前からフランス入りして交渉をおこなっていた。
これまでにミロンはオークションスケジュールの変更を2回発表していた。現在発表されているWEBサイトのオークションスケジュールでは、11月18日にミンマン帝の金印がオークションにかけられることになっていた。文化遺産局の担当者によると、ミロンはこれまでにベトナム側が直接交渉によってミンマン帝の金印を購入できるようにするため交渉期間を延長してくれていた。
ミロンは、ミンマン帝の金印を200万~300万EUR(約2億9000万~4億3000万円)で売却するとの意向を示していた。この金印は高さ10.4㎝、重さ10.78㎏あり、ミンマン帝(1791年~1841年)の貴重な宝物とされており、13.8㎝×13.7㎝の印面には「皇帝の宝」という意味の文字が刻まれている。
歴史書によればこの金印は、阮朝時代に王朝の公的活動の際に使用されていた。文化遺産局の担当者によるとこの金印は阮朝に用いられた最も大きく美しい重要な至宝であった。
出典:14/11/2022 VNEXPRESS
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