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ベトナムで40年放置のMiG-21を夜間移送 カマウで“忘れられた戦闘機”保全へ

ベトナム南部カマウ省で、40年以上にわたり草地に放置されていた旧ソ連製戦闘機MiG-21
(C)THANH NIEN

草地に40年以上放置されたMiG-21を移送

ベトナム南部カマウ省で、40年以上にわたり草地に放置されていた旧ソ連製戦闘機MiG-21が、2026年3月28日夜、軍当局によって移送された。

カマウ省軍事司令部は同日夜、数十人の兵士と専門クレーン車、超大型輸送車を動員し、同機をアンスエン街区グエンチャイ通りから、タンタイン街区の部隊本部(3・2通り)まで約4kmにわたり搬送した。

20トンクレーンを使用し、高さ5mを超える門を越えて機体を吊り上げた後、専用車両に積載。午後11時に出発し、交通警察および軍の統制部隊が先導した。

夜間移送となった理由

今回の移送が夜間に実施された背景には、安全確保と交通対策がある。

当局によると、機体重量自体は約1トンにまで減少しているものの、機体は大型で取り回しが難しく、特に架線(電線)をまたぐ区間では慎重な操作が求められるという。

さらに、日中に作業を行った場合、見物客が集中し交通渋滞を引き起こす恐れがあると判断。これを回避するため、交通量の少ない夜間での移送が選択された。

老朽化進行で緊急対応

移送は単なる移設ではなく、機体の保全を目的とした緊急措置でもある。

長年にわたり風雨にさらされてきたため、機体の劣化が進行しており、今後さらなる損傷を防ぐため、軍施設へ移し保管・整備を行う必要があると判断された。

展示後に管理不明となった歴史的機体

MiG-21は、旧ソ連が設計した超音速ジェット戦闘機で、1959年から運用が開始され、ベトナムを含む多くの国で使用された機体である。

カマウ省文化・スポーツ・観光局の調査によると、機体フレーム自体は比較的原形を保っているが、翼や機首、尾部には腐食や変形が見られ、塗装の剥離や部品の損傷も確認されている。

この機体は1985年、南部ミンハイ省(現在のカマウ省)と第9軍区が協力し、統一10周年記念として省郵便局前に展示された3機のうちの1機であった。展示終了後、2機は移送されたが、このMiG-21のみが地元に引き渡された。

しかし、その後の行政区再編や資料不足により、管理主体が長らく不明となっていた。

南部空軍の歴史と関係

元第370空軍師団副参謀長のキエウ・バン・ズン大佐によると、1980年代、カンボジアでの国際任務に対応するため、防空・空軍は南部に作戦指揮拠点を設置していた。

当時、国家最高レベルの表彰を受けたことのあるグエン・バン・バイ副参謀長は、南部地域の空軍司令官代理として、一部の退役機を南部各省に展示用として寄贈しており、ミンハイ省もその対象であった。

その後、当該機関の解体や地方行政の再編により管理体制が途切れ、このMiG-21は現在、軍ではなく地方当局の管轄となっている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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