■ コンテナ運賃が急騰、一部航路は停止
ベトナムの輸出企業によると、3月2日以降、海上コンテナ運賃が1本あたり2,000〜4,000USD上昇した。さらに、中東、紅海、東地中海向けの一部航路では新規予約の受け付けが停止されている。
■ 台湾系船社が緊急停止措置
台湾の海運大手Wan Hai Linesは3月2日付の緊急通知で、中東、紅海、東地中海(トルコ、エジプト)向けサービスを一時停止すると発表した。
中東での武力衝突が続いていることが理由で、対象地域向けのすべての予約を即時停止した。あわせて、最大4,000USDの運賃引き上げを実施した。
同社は安全確保のため追加的な運航対策を講じており、そのコストは「緊急紛争割増料金(ESC)」として徴収される。ドライコンテナは2,000〜3,000USD、冷蔵・特殊コンテナは1本あたり4,000USDの追加費用が発生する。
■ 紅海回避で喜望峰経由に
ベトナムの民間経済開発研究委員会(Ban IV)によれば、中東の軍事的緊張はアジア・欧州間の物流に大きな影響を与えている。
特に紅海およびスエズ運河周辺の航路が不安定化し、多くの船舶がスエズ運河通過を断念。代替ルートとして喜望峰経由への迂回を余儀なくされている。
■ 大手各社もルート変更
世界的なコンテナ船社である
- CMA CGM
- Maersk
- Hapag-Lloyd
は喜望峰経由へと転換。一方、MSC は中東向け予約を一時停止している。
さらに、ドバイのJebel Ali Port(運営:DP World)を含む一部港湾も一時閉鎖された。
■ 農産品輸出に深刻な影響
Intimex Group 会長であり、ベトナム食糧協会のドー・ハー・ナム会長は、現在の状況について「船社は貨物受け入れを停止し、多くの航路で価格が急騰している。売り手も買い手も様子見の状態である」と述べた。
特にCIF契約(運賃・保険料込み条件)を結ぶ企業にとって、輸送コスト上昇は大きな負担となる。近年、ベトナム企業はCIF契約が増えているという。
アフリカ向けコメ輸出、欧州向けコーヒー輸出など、ベトナムの主要農産品が深刻な影響を受けている。
■ 物流危機の再来か
空コンテナの早期返却要請も出ており、2年前の紅海危機時に発生したコンテナ不足の再発を懸念する声も出ている。
中東情勢の緊迫化は、航空運賃のみならず海上物流コストにも波及し、ベトナムの輸出経済に直接的な圧力を与えている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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