2つの空港を30分で結ぶ構想
ホーチミン市党委員会のチャン・ルー・クアン書記は3月10日、ホーチミン市がタンソンニャット空港とロンタイン空港を結ぶ交通計画を研究していると明らかにした。
構想の中には、両空港間を約30分で移動できる交通手段を整備するシナリオも含まれている。
この発言は、同日朝に開催された第16期国会議員選挙(2026〜2031年)候補者と有権者の意見交換会で述べられたものである。
空港周辺の慢性的な渋滞
会合では、有権者からタンソンニャット空港周辺の交通問題について多くの意見が出された。
タンソンホア街区の住民グエン・カック・モック氏は、空港周辺では慢性的な交通渋滞が発生していると指摘し、ホーチミン市に対して次の点を求めた。
- 空港周辺の交通インフラ整備の加速
- 科学的な交通管理の導入
- 公共交通の拡充
特に、メトロをタンソンニャット空港と接続する計画を進めることで、移動手段の選択肢を増やし渋滞緩和につなげるべきだと述べた。
また同氏は、空港に近いタンソンホア街区には商業・サービス分野の発展余地が大きいと指摘し、空港関連サービスの拠点としての都市計画を期待していると述べた。
「近代的な都市とは高層ビルの数だけで測られるものではなく、市民が外出したときに安全を感じられるかどうかでも決まる」と同氏は語った。
日本の空港モデルを参考に
クアン書記は、将来的にはタンソンニャット空港だけでなく、ロンタイン空港との連携も重要な課題になると説明した。
例として、日本では東京近郊に空港が2つ存在するが、国内線と国際線を空港ごとに厳格に分けるのではなく、航空会社や需要に応じて運用していると指摘した。
また、トー・ラム書記長がホーチミン市に対し、両空港の接続方法の研究を指示したことも明らかにした。
メトロ網拡張で空港アクセス改善
ホーチミン市は現在、大規模なメトロ網整備を進めており、今期中に6路線の建設を目指している。このうち2路線が空港周辺を通過する予定である。
当面は、メトロ2号線(ベンタイン―タムルオン)が完成した後、駅から約2kmの距離をバスで結び、タンソンニャット空港へアクセスできるようになる見通しだ。
さらにクアン書記は、メトロ6号線を今年中に着工するよう指示したと述べた。この路線は空港周辺から市中心部を結ぶ計画となっている。
空港間直通列車の可能性
長期的には、次の2つの交通シナリオが検討されている。
- 途中駅に停車しない直通列車(約30分)
- 途中駅に停車する通常列車
クアン書記は次のように説明した。
将来は、メトロ6号線でタンソンニャット空港からベンタイン、トゥーティエムを経由してロンタイン空港へ向かうルートが想定される。
旅客数が十分に増えれば、タンソンニャット空港とロンタイン空港を直接結ぶ列車も運行できる可能性があるという。
また、途中駅に停車しない直通運行であれば、30分での接続は実現可能との見方を示した。
空港周辺の物流・サービス開発も検討
クアン書記は、空港交通だけでなく物流インフラの整備も重要な課題だと強調した。
多くの国では空港建設と同時に、周辺に次のような施設が整備される。
- 物流センター
- レストラン
- ホテル
- 航空関連サービス施設
そのため、ホーチミン市でも空港周辺の土地利用を都市全体の発展計画と合わせて検討しているという。
現在、市は外国コンサルタントと共同で総合都市計画を策定中で、費用は1,000万USD以上。今年末までに完成する予定である。
ターミナル間移動の不便さも課題
一方、タンソンニャット空港では、新設された第3ターミナル(T3)へのアクセスの分かりにくさも課題となっている。
クアン書記は、利用者が誤ってT1やT2に入った場合、T3へ移動するには大きく迂回する必要があり、渋滞時には1時間近くかかる場合もあると指摘した。
市当局は、インフラ整備が段階的に進んでいる状況について、市民の理解を求めている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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