成長するベトナム市場、その裏に潜む「見えないコスト」
「ベトナムは今後発展しますから、こちらで仕事しましょう」。耳障りの良い言葉ではあるが、確かに発展はすると思う。毎年のGDPも成長して、高層ビルが建ち、地下鉄が通り、商店がコンビニやスーパーになり、どんどんと発展していく。
それに伴って企業も進出してくるが、儲かるかは別の話である。利益を出しても、特に外資系企業は日々変わるルールの中で、対応する時間とコストがかかる。それだけではない、スピード税(と私が呼ぶ)や関税・為替の差損、返ってこいよ還付金など、予想外のコストもかかる。
日本企業がベトナムで生き残るための「価値」とは
日本から仕事がある企業はまだ良いが、この国で仕事を探して売上や利益にしていくとなると、ローカル企業と同じ土俵で働くため、それ以上の価値を生み出せないと埋没していく。
ただ悪いことばかりではない。ここ10年くらいでサービスの質は上がり、若者の消費行動は盛んになり、グエンフエ通りの大型ビジョンでのサッカー観戦の盛り上がりを見ても、未来の明るい兆しがわかる。
マクロ的な視点で言うとパイは増えるから、ただ留まるだけで景気の恩恵を受ける。一方の日本では、企業努力しても伸びないパイの取合いになるから疲弊が続く。どちらにせよ企業は変化し続けなければならない。
変化する街の面白さと、これからの10年
大きく変化する街は面白い。自分自身が成長しているように感じさせる。ACCESSさんとの付合いが長く、初めてこのコラムを書いてくださいと言われたとき、「バカ話なら書けるけど、真面目な話は無理」と言っていたのを思い出します。次回が最終回になります。



















