ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

ベトナム企業、輸出の新規受注が拡大 日本・米国・欧州で販路開拓

食品展示会で商品を海外バイヤーに紹介するベトナム企業
(C)THANH NIEN

ベトナム企業による海外市場の開拓が活発になっている。

日本や米国、欧州などの市場で新たな顧客を獲得するため、現地のニーズに合わせた商品開発や認証取得、品質管理体制の整備を進めた結果、輸出の新規受注につながるケースが相次いでいる。

また、ベトナム国内で開催される国際展示会や商談会も、海外のバイヤーとベトナム企業を結び付ける重要な機会となっている。

日本向け即席ゆで卵、月2~3コンテナを目指す

食品メーカーのヴィン・タイン・ダット(Vĩnh Thành Đạt)は、日本向けに真空パックのゆで卵をコンテナで輸出した。

同社はさらに、米国市場向けに必要となる認証取得も完了しており、近く米国向けの輸出を開始する予定である。

同社のチュオン・チー・ティエン社長によると、日本向けについては当初、月2~3コンテナ程度の輸出を想定しており、市場の需要に応じて数量を調整する方針である。

今回の輸出に至るまでには、約2年にわたって日本側のパートナーと協議を続けてきた。

商品そのものだけでなく、レシピ、品質管理の工程、輸出関連書類などを見直したほか、日本人専門家の協力を得て、日本人消費者の味覚に合わせた商品改良も行った。

同社は、海外市場への輸出では単に既存商品を売り込むのではなく、現地の要求に合わせて商品と生産体制を調整することが重要とみている。

ドライフルーツ企業、欧州市場向けに工場拡張

メコンデルタのドンタップ省でドライフルーツを製造するナコム(Nacom)も、海外からの引き合いが増えている企業の一つである。

同社によると、今年半ば以降、複数の海外顧客から継続的に注文が入っており、欧州の輸入業者からの需要に対応するため、工場の拡張投資も進めている。

輸出市場の拡大が単なる販売増にとどまらず、ベトナム企業の生産能力そのものを拡大する投資につながっている。

国際展示会が新規顧客獲得の場に

ベトナム企業にとって、海外市場開拓の機会は国外だけではない。

ベトナム国内で開催される国際展示会や見本市にも、世界各国のバイヤーが集まっている。

水産物関連の国際展示会「VIETFISH」では、水産大手のビンホアン社(Vĩnh Hoàn)が海外の潜在顧客に対して、ベトナム産パンガシウスの供給能力を紹介した。

また、タイキムアイン社(Tài Kim Anh)は加工エビ製品を小売業者や外食・食品サービス企業、プライベートブランド向けの商談につなげた。

展示会終了後には、ロシアやトルコなどの企業と新たに接点を持ち、新規顧客や注文を獲得した企業も出ている。

世界大手小売企業がベトナム企業を訪問

9月に入ってからは、新たな輸出商談がさらに増える可能性がある。

9月3~5日に開催される「国際商品サプライチェーン・コネクション2026」には、世界各国の大手小売・流通企業がベトナム企業との商談を目的に参加する。

参加企業には、米国のウォールマート、スウェーデンのH&M、日本のイオン、タイのセントラルグループ、中国のウーマートやメトロ、アラブ首長国連邦(UAE)のルル、メキシコのImcosa S.A. de C.V.などが含まれる。

さらに、北欧・東欧、カナダ、中国、インドなどからもスーパーマーケットチェーンや専門小売企業、貿易会社が参加し、ベトナム企業との取引機会を探る。

食品から家具、工業製品まで幅広い需要

米国のウォルマートや輸入・流通企業は、加工食品、農産物、水産物、コーヒー、調味料、飲料などの食品分野に加え、木製品、家具、家庭用品、裾野産業関連製品にも関心を示している。

米国の大手小売企業ターゲットも、家庭用品、ホームテキスタイル、子ども向け製品、パーソナルケア、美容関連商品などの調達先をベトナムで探している。

ベトナム企業にとっては、こうした世界的な小売企業と直接接点を持つことが、海外市場への販路拡大につながる可能性がある。

台湾でもベトナム製品の需要が拡大

台湾のイーロムグループも、ベトナム企業との取引拡大に関心を示している。

同社によると、台湾では東南アジア製品への消費需要が強まっている。

ベトナム産では、コーヒー、インスタント麺、調味料、加工食品、飲料、日用品などが消費者から支持されており、すでにイーロムの流通網で販売されているベトナムブランドも少なくない。

同社は今回のイベントを通じて、ベトナム国内で新たなサプライヤーを探す考えである。

「海外向けに作る」ことが輸出拡大の鍵に

ベトナム企業の輸出拡大では、単純に国内で販売している商品を海外へ輸出するだけではなく、ターゲット市場の要求に合わせて商品、品質管理、認証、生産体制を変える取り組みが目立っている。

日本向けの食品では味覚まで調整し、米国向けには必要な認証を取得する。欧州市場からの注文増加に対しては工場そのものを拡張する。

こうした企業側の対応力に加え、国際展示会や商談会を通じて世界の大手小売企業と接点を持てる環境が整いつつある。

ベトナムの輸出拡大は、既存商品の海外販売だけではなく、海外顧客の要求を取り込みながら企業自身が変化する段階に入っている。今後、新規市場の開拓が輸出額のさらなる押し上げにつながるか注目される。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN

【ACCESS 独自取材】
ベトナムビジネスの深掘り特集

現場の一次情報から、市場の核心に迫る。
週刊ACCESSが厳選した独自コンテンツ。

最新の特集記事一覧を見る >