2025年、輸出額85.6億USDで過去最高
ベトナム農業環境省およびベトナム青果協会によると、2025年の青果輸出額は85.6億USDに達し、過去最高を更新した。さらに、加工青果品の輸出額が初めて20億USDを突破し、「二重の記録」を達成した。
2026年は輸出額100億USD到達が目標に掲げられている。
1月輸出は前年同月比で倍増
年初の勢いも顕著である。1月の青果輸出額は約7.5億USDと推計され、前年同月比で約2倍に拡大した。農林水産物全体の1月の輸出額(約65.1億USD)の中でも最大の伸びを示す「牽引役」となった。
ベトナム商工省は、市場構造にも前向きな変化が見られると分析する。伝統的市場での地位を維持しつつ、高品質を求める市場での拡大が進んでいるという。
中国市場で正規輸出が拡大
中国は依然としてベトナム産青果物の最大の輸入国で、ベトナムの輸出額は55億USD超となっている。冷凍ドリアンや生鮮ココナツに関する追加議定書の締結が追い風となったとみられている。
特筆すべきは、国境小口取引(いわゆる「越境非公式貿易」)から正規輸出への移行が進んだ点である。これにより、大口かつ高付加価値の安定受注が可能になった。
EU市場で58%増、加工品が主力
EU向け輸出は2024年比で約58%増と大幅に拡大した。主な玄関口はオランダ(EU向け輸出の33%超を占める)で、ドイツ、フランスが続く。
輸出品目は加工青果、果汁、オーガニック認証やGlobal GAP認証を取得した特産果実が中心である。
加工品輸出が急伸、構成比24%に
ベトナム税関総局の統計によれば、2025年の加工青果品輸出額は20.6億USD超で、前年比42.1%増。業界全体に占める比率も20%から24%へ上昇した。
加工品ではピスタチオが4億4,600万USDで主要輸出品目の第4位に浮上。マンゴー(4億800万USD)、バナナ(4億500万USD)を上回った。加工アーモンドも2億1,500万USDで前年比62%増と好調である。
企業投資が加速、付加価値戦略へ
有機栄養食品大手Vinanutrifoodは、2025年に約5000億VNDの追加投資を行い、ザライ省で青果の高度加工工場を新設する計画である。
同社は、原料供給が豊富なベトナムにとって加工品は大きな成長余地があると指摘。EUや中国などでEC利用や利便性重視の消費が拡大する中、即食・簡便型の加工品は競争優位に立つ可能性が高いとみる。
10億USD目標は現実的か
業界関係者は、原料生産地の再編と持続可能なサプライチェーン構築、加工投資の拡大、高付加価値市場への積極参入が鍵になると指摘する。
農業・環境省は、主要輸出市場である中国、米国、日本、韓国が安定推移すると予測。輸出成長率は15〜20%と見込み、2026年の100億USD達成は十分射程圏内との見方を示している。
加工高度化が進めば、将来的に100〜200億USD規模への拡大も現実味を帯びてくる。ベトナム青果産業は、量から質への転換局面に入りつつある。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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