夜10時近くになってもハノイ市コーザイ区、ドンダー区、タインスアン区のガソリンスタンドは給油を待つ多くのバイクで混雑していた。
4回連続の値下げの後、10月11日午後3時からRON 95とE5 RON92ガソリンの価格が560VND値上がりした。
10月11日の夜になっても、ハノイの多くのガソリンスタンドが給油を待つ人で溢れ、そのほとんどがバイクだった。
ガソリン不足を心配してコーザイ区に住むミン・ドゥックさんは、朝になってからガソリンを求めて走り回って会社に遅刻することを恐れて、給油のために午後9時にガソリンスタンドへ向かった。しかし、近所のガソリンスタンドを回ってみてもどこもバイクで混み合っていた。
「グエン・フォン・サック通りのガソリンスタンドで15分ほど列に並びましたが、順番が回ってこなかったので近所のもっと大きなガソリンスタンドに移動しました。」とドゥックさんは話す。午後10近くになってドゥックさんはようやくスアン・トゥイ通りのガソリンスタンドで7万ドン分のガソリンを給油することができた。
コーザイ区のホアン・クオック・ヴィエット通りでは、3か所あるガソリンスタンドがどこも順番待ちのバイクで溢れた。ただ、自動車用のガソリン計量器は空いており、バイクのように15~20分待たされるようなことはなかった。
午後10時近くになってもラン通り、グエン・ルーン・バン通り、タイン・ニャン通りなどのガソリンスタンドには多くの人が集まっていた。
ドンダー区ラン通りのガソリンスタンドには6台のガソリン計量器があるが、スタッフが4人しかおらず2台は稼働していなかった。ガソリンスタンドの周囲は給油を待つバイクで囲まれた状態となった。
給油に来たハンさんは、ここにきて15分近く待っているがまだ順番が回ってこないと嘆いた。ハンさんのバイクはガソリンが切れているので、別のガソリンスタンドに移動することも出来ず、この場所で順番を待ち続けるしかなかった。
ハードン区のチャンフー通りにあるガソリンスタンドのマネージャーは、この3日間の販売量が通常の3倍に達したと話す。通常であれば、ガソリン価格の値上がりが発表されると客足が鈍るが、今日だけは全く違った。人々が次々に押し寄せており、スタッフは手を休める暇もない。
ハードン区の23番ガソリンスタンドのスタッフによると、午後にガソリン価格の値上げが公表されてからも、ガソリンを求める客で混雑し続けた。中にはガソリンが無くなることを恐れて、容器で買いに来る人もいた。
11日の朝、ガソリン価格の値上げ前にハノイ市内のガソリンスタンドにはガソリンを求めて市民が殺到し、一部の店舗では長蛇の列ができた。幾つかのガソリンスタンドでは”一時販売停止”と書かれた看板が掲示されたり、計量器を制限して販売量を限定するなどの行為がみられた。
10月11日午後のガソリン販売価格値上げ発表以降、商工省-財務省の提案によって企業の負担が改善されたにもかかわらず、需要と供給のバランスは改善していない。
10月3日のガソリン価格調整発表以降、特にベトナム南部では、ガソリンが不足するようになり、一部のガソリンスタンドが営業を停止した。商工省は、一部の地域でガソリン不足が発生していることは認めたものの、これは”全国的な現象ではない”と説明していた。商工省では、大手輸入販売企業の在庫データを基に十分な量のガソリンが確保されていると説明している。
これより前、ホーチミン市の石油関連企業36社が、これまでの商工省と財務省によるガソリン価格管理方法には問題があり、企業活動を阻害し、市場を不安定にしているとの意見書を首相に提出した。もし、今後も需要と供給の法則に反する管理方法の運用が続けば、市場はさらに不安定になると各企業は指摘している。
10月12日には、現在の市場の不均衡を解決するために、商工省が主要な石油関連企業と緊急会議を実施する可能性が高まっている。
出典:12/10/2022 VNEXPRESS
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