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ベトナムニュース【新型コロナ】ワクチンが不足していた時期の教訓について首相が言及

(C) VNEXPRESS

COVID-19ワクチンが不足していたときの”悲惨な状況”を思い起こして、ファン・ミン・チン首相は、現時点でもワクチン接種こそがパンデミック予防の決定的な武器であると断言した。

7月5日の午前中に開かれたCOVID-19感染防止指導委員会の開会式でファン・ミン・チン・首相は以前COVID-19が急速かつ予測不能な形で拡大した際に、ベトナムは世界的なワクチン争奪戦の中で充分な量のワクチンを確保できなかったと分析した。また、当時は医療機関にもCOVID-19に関する知識や経験が不足しており、医療資源にも限りがあった点についても言及した。

「我々は、感染拡大を阻止するために、多くの損失と犠牲を伴い、社会経済活動へ多大な影響があるにもかかわらず、厳しい行政措置を実施せざるをえませんでした。」とチン首相は述べ”あの苦しかった月日を忘れることは決してない”と強調した。

その上で、現実を見れば、感染対策をないがしろにしている場所があったり、ワクチン接種のスピードが低下しているなどの問題が起きているとして、チン相は感染防止対策は、依然として長期的かつ基本的な戦略であることを明言した。
「これまでの成果は、地域の医療施設と予防医療能力の向上とともにワクチン接種こそが依然として、対COVID-19の決定的な武器であることを示しています。ワクチン接種は、自分自身はもとより、家族や地域コミュニティを守るための各市民の権利であり、責任であり、義務でもあります。」とチン首相は述べた。

最近になって多くの国で新たな変異株が確認されている。一部の国では一日の感染者数が数十万人まで拡大しているケースもある。これまでの経験によれば、先進国で感染が拡大してから数か月後にベトナムでも感染が拡大している。そのため、チン首相は会議の参加者に対してワクチン接種スピードが低下している原因について議論し、解決策を提案するように求めた。また引き続きCOVID-19感染防止を継続するという観点から、新しい状況における感染状況の評価をおこなうことも求めた。

保健省によると、オミクロン株のBA.5系統は、ヨーロッパをはじめとした多くの国で確認されている。WHOは、各国に対してワクチン接種強化、感染リスクの高いグループへの注意喚起、感染者の重症化防止対策など、引き続き対応策を維持するよう推奨している。

ベトナムでは、3月中旬以降COVID-19の感染者数と死亡者数が急激に減少している。過去6か月の1日あたりの感染者数は600~700人程度で横ばいとなっている。

ワクチン接種も7月3日までに全国で2億3300万回分の接種が完了しており、12歳以上の国民は、基本的に十分なワクチン接種が行われている。5歳から11歳の子供については1回目の接種が50%、2回目の接種が20%完了している。

ベトナムは世界で最もワクチン接種率の高い国の一つで、18歳以上の国民の2回以上のワクチン接種率は80%に達しており、WHOの目標値を上回っている。18歳以上の3回目のワクチン接種率も世界平均の約2倍となっている。5歳から12歳未満の子供へのワクチン接種率でも、ベトナムはドイツ、アメリカ、デンマーク、ポーランドなどの主要国を上回っている。

しかし、保健省は18歳以上の市民に対する3回目と4回目のワクチン接種および、5歳から12歳未満の子供へのワクチン接種は、予定よりも遅れていると指摘する。「中央政府と地方自治体には多くのCOVID-19ワクチンが備蓄されており、早急にワクチン接種を加速させなければ、多くのワクチンが期限切れになって廃棄せざるを得なくなります。」と保健省のドー・スアン・トゥエン副大臣は述べている。

ベトナムは、これまでにCOVID-19の4回の波を経験しており、2021年4月27日からの第4波では、4万3000人以上が亡くなった。

出典:05/07/2022 VNEXPRESS
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