情報通信省はGoogleと協力して、Youtube上の違法な医療広告動画を検索し、”不思議な薬”の広告を削除した。
12月27日の午後に開かれたベトナムのインターネット空間におけるフェイクニュース対策ハンドブックの公開記念式典で、医薬品、健康食品、健康診断、病気治療を語る動画広告が話題の中心となった。このイベントで、上記のような広告動画は、誇大広告の可能性があり長期に誤った情報が表示され、人々の健康に害を及ぼす可能性あることが問題視された。
情報通信省の放送・電子情報管理局のレ・クアン・トゥー・ゾー局長は、上記の状況を把握していると述べた。ゾー局長によると”我が家に代々伝わる腎臓結石を治す薬が・・・”や”100%の完治を約束します”といった広告は、2021年にYoutubeを開くと頻繁に表示された。これらの広告内容の特性が多くの分野に関連することから、頻繁にYoutube上に登場し、管理当局では当時混乱が生じた。
しかし、ゾー局長によれば関係機関の効果的な調整により、この3ヶ月ほどで、これらの広告の表示は大幅に減少した。保健省と協力して広告されている薬の種類や薬局を特定し、情報通信省はGoogleと協力して広告のフィルタリングアルゴリズムを開発した。
ベトナムの管理機関が上述のような違法広告コンテンツを検出するとGoogleに送信され、同様の内容の動画を検出してブロックするようになっている。「このアルゴリズムの開発に約6か月かかり、今年の9月から運用が開始されました。約1ヶ月で、これらの広告を基本的にブロックすることに成功し、Youtubeにはほとんど表示されなくなりました。」とゾー局長は話す。
12月22日に開かれた2022年電子情報活動評価会議で、情報通信省は、違法な薬物や健康食品に関する広告のより迅速な削除方法についてGoogleと交渉をおこなった。2022年下半期にYoutubeは、ベトナム政府の要請に応じて2000件以上の違法な広告を削除した。
それ以前の2020年末から2022年初頭にかけてベトナムでYoutubeを視聴したユーザーは、年齢や性別を問わずあらゆるコンテンツで怪しげな薬や治療法を宣伝する広告に襲われ続けていた。
当時、広告の専門家は、広告主が”マス”広告という手法を選択している可能性があると指摘していた。マス広告とはユーザーの興味や関心とは無関係に出来るだけ多くの人に広告を届ける手法だ。この種の商品は利益率が異常に高いので、広告主はできるだけ多くの人に広告を表示するために費用を支払っているか、闇マーケットでハッキングされたアカウントから広告を購入している可能性がある。
Googleのポリシーでは、同社の運営するプラットフォーム上で医薬品の広告が表示されるのを制限している。しかし、当時のGoogle担当者は、なぜ上述のような医薬品の広告が承認されているかを説明しなかった。Google側は単に「当社のポリシーに反する広告を検出した場合は、速やかに削除します。」と述べるに留まっていた。
出典:28/12/2022 VNEXPRESS
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