政府は2023年末まで付加価値税(VAT)を8%に引き下げる提案に同意し、財務省に対して、国会の決議発行のため早急に法案提出の準備をするよう指示した。
政府事務局は4月17日にVAT税率を現行の10%から8%に2%引き下げる提案についてレ・ミン・カイ副首相の意見を伝える文書を送付した。
副首相は財務省に対して、国会と国会常任委員会が内容を審議し、簡易手続きによって国会の決議を発行できるようにするための報告書を作成し、政府に提出するよう指示した。財務省は、4月25日までに上記の報告書を作成するとしている。
以前の政府への報告書で財務省は、商品とサービスに関するVATを10%から2%引き下げる案を提出していた。各事業所はレッドインボイスを発行する際に税率を20%下げることができる。この政策は、2023年末まで適用される見込みだ。
2022年にも政府は、民間企業が新型コロナの影響から回復することを支援するためにVATを8%に引き下げていた。財務省によれば、今回の減税政策は、民間の消費需要を刺激し、製造業とサービス業の早期回復を促し、国家予算の回復にも貢献する。
実際2022年10月以降、世界情勢はより複雑化し、ベトナム経済に多大な圧力がかかっている。2023年第1四半期のGDP成長率は3.32%で、新型コロナの感染が拡大していた2020年の第1四半期とほぼ同等の水準となった。新規参入企業数は5万7000社で、初めて撤退企業数の6万2000社を下回った。多くの企業が困難な状況に陥っており、解雇や人員整理を余儀なくされている。
今回の提案によって財務省は、一か月あたり5.8兆VND(約333億USD)、下半期の6か月間で約35兆VND(約2020億円)の税収減になると予測している。
財務省はまた、企業と国民を支援するため、下半期に35の行政関連手数料(合計で約7000億VND(約40億円))を引き下げることも提案している。
出典:15/04/2022 VNEXPRESS
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