先週、ホーチミン市のミンアン国際病院は、4件の大腿部潰瘍の症例を発表した。病院によると患者たちは、ある会社のX線装置の修理を行っていた。
この患者たちの話によると、彼らはX線装置のテストをしていた。自分の大腿部にX線を照射する実験を1ヶ月に平均2000~3000回、数ヶ月に渡って行っていた。
患者たちは複数の病院で診察を受け、与えられた薬を服用したが、症状が全く改善されなかったため心配になり、ミンアン国際病院を訪れた。
ミンアン国際病院のチューン・バン・タイ医師によると、4人の患者は大腿部に4㎝×5㎝程度の慢性潰瘍が出来ており、痛みを伴う状態。外科手術で患部を切除すれば、約2週間程度で回復するようだ。
タイ医師は、「自分の体に高強度のX線を照射して負傷した患者に会ったのは初めて」と話す。X線を照射すると細胞は破壊され、自然回復することはない。
X線装置のテストで人体を使うなんて
医療用のX線設備が故障した場合の対応について、チョーライ病院の放射線安全ユニット責任者でエンジニアのグエン・タン・チャウ氏に話を聞いた。
「放射線設備が故障した場合は通常、病院の技術部門とメーカーで相談して修理に当たります。光源が破損している場合は部品を交換して、外部の検査会社に画像の確認を依頼してから、科学技術局の承認を得ます。軽微な損傷であれば病院内の技術スタッフだけで対応することもあります。
しかしこれまでに、X線装置のテストのために自分の体を使用するなど聞いたこともありません。高強度のX線の危険性は放射線エンジニアにとって常識であり、通常これらのエンジニアはメーカーの教育訓練を受け、放射線安全取扱証明書を所持しているものです。
X線のテストをしたいのであればラップトップパソコンの撮影をして、内部の電子回路基板が映っているかを見ればいいだけの話です」
出典:10/11/2020 THANH NIEN
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