ベトナム北中部地方のタインホア省は、1月10日から海外からの帰国者のタインホア省内での隔離措置を停止すると発表した。
1月5日、タンホア州保健局のチン・フー・フン局長は、2021年の旧正月(テト)を迎えるにあたってのタインホア省指導部からの公電により上記の決定が行われたと述べた。
「旧正月前にタインホア省へ帰省する人の数は数十万人にのぼり、管理が非常に難しいため、コロナ感染拡大予防措置の一環として、タインホア省は海外からの帰国者の受入れを一時停止する」とフン局長は説明した。
タインホア省指導部からの公電では、タインホア省が隔離施設をいつから再開するかについては言及されていない。タインホア省では、今後の感染状況を確認しながら、再開計画を策定していく予定だ。
実は、タインホア省では、昨年12月1日から15日までの期間にも海外からの帰国者の隔離受入れを停止していた。しかし、その後は、海外から入国した専門家、エンジニア、投資家、企業管理者および、その家族について、厳密な隔離措置を講じて受入れを再開していた。
先述のタインホア省指導部からの公電によると、テト期間中には隔離措置を避けるために、違法入国者が増加することが予想され、COVID-19がベトナム国内及び、タインホア省で感染拡大するリスクは非常に高いとしている。
1月4日時点で、タインホア省は500名以上の海外からの入国者を主にホテルで隔離している。タインホア省では、政府の基準に準拠した隔離対応施設を99か所準備しており、1万人以上の隔離に対応できる体制が整っている。
一方、中部のクアンナム省では、人民委員会のチャン・バン・タン副主席が、国境警備隊に対して、入国ゲートの警備を強化し、不法入国者を取り締まるように指示を出した。また、省の警察に対しても所轄地域の管理を徹底し、迅速に不法入国者を摘発するように求めた。
タン副主席は、「クアンナム省政府は、各市町村に対して不法入国者の摘発に向けて人員を投入し、不法入国者を発見した場合は、直ちに上層部へ報告し、適切な検査と隔離を実施するように要請した」と話す。
クアンナム省国境警備隊によると、これまでにこの地域で不法入国者によるクラスターは発生していないが、国境エリアの21か所の検問所に警備隊員を常駐させており、今後も不法入国の摘発を徹底するとしている。
出典:05/01/202 VNEXPRESS
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