ホーチミン市都市鉄道管理委員会によると、2020年の世界的なCOVID-19の感染拡大により、ホーチミン市の地下鉄建設プロジェクトも多大な影響を受けた。外国人専門家の入国やプロジェクト用の建設資材の調達も予定通りに進まず、一部のプロセスでは工事の進捗に大幅な遅れが生じ、地下鉄車両も当初予定より6か月遅れの2020年10月にようやくベトナムに到着した。
このような困難な状況の中で、投資家と建設会社は、建設スケジュールを少しでも遅らせないために、建設工事と感染防止対策を両立できるような解決案を考え、昼夜を問わず建設を進めてきた。これらの努力によって市民劇場の地下B1駅建設工事や市民劇場前広場の開放など、いくつかの工事を予定よりも早く完成させることが出来た。
しかしそれでもスケジュールは遅れており、2020年末時点で、1号線の建設プロジェクトは、全体の約82%しか完成していない。(当初計画は85%)。
ホーチミン市都市鉄道管理委員会は、2021年の第4四半期中にはロンビン車両基地からビンタイ駅までの高架部分の走行試験をおこない、その後、全線の走行試験を実施したい意向だ。
地下鉄1号線は、ホーチミン市で初めての都市鉄道プロジェクトであり、総投資額は43兆7000億VND。全長は19.7㎞で、そのうち2.6㎞が地下部分になっており、それ以外は高架を走行する。ホーチミン市の計画では、2021年末までに操業を開始したいとしている。
出典:20/01/2021 – BAO TUOI TRE
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