ベトナムで最大の花の栽培地域であるダラット産の菊、ユリ、ガーベラなどの生花の価格が1束あたり3万5000VND~10万VNDとなり、前月の2倍近くに値上がりした。
ホーチミン市ビンタイン区在住のミンさんは、月の初日にお供えする花を2束買ったときに、価格が2倍になっていることを知って愕然とした。「以前、菊の花は1束3万5000VNDでしたが、今は7万VNDです。2束で14万VNDも払いましたよ。」とミンさんは話す。
同じくホーチミン市ゴーバップ区在住のハインさんは、以前は5万VNDだったユリの花束を10万VNDで購入した。
VnExpressがホーチミン市内の花屋を調査したところ、殆どの花の価格が前月と比べて2倍に値上がりしていた。例えば国産のバラの場合、一束の値段は6万VNDまで上昇していた。
ゴーバップ区で花屋を経営するタオさんも、花の仕入れ値が急に上昇して驚いたという。「花屋をやりだして10年経ちますが、これほど急激に花の値段が上がるのは、初めての経験です。今の花の価格は、今年の上半期で最も高くなっています。」とタオサンは話す。
急激な花の価格上昇を受けて、ビンタイン区のバーチェウ市場で花を販売しているリンさんは、仕入れ量を以前の2/3に減らしたという。「花の価格上昇があまりにも急なので、販売量が下がる可能性があると思い仕入れを減らしました。また、卸売市場の花の種類も以前ほど豊富ではなくなりました。」とリンさんは話してくれた。
ホーチミン市最大の花の卸売り入り場である10区のホーティーキー市場で花の卸売りをしているオアンさんは、今年の雨が長引いたので、農家の生産量が大幅に減少したと話す。また、多くの花の栽培農場で害虫や病気が多発しており、花の品質が劣化している。現在、多くの花栽培農家が、上半期の損失のために次の種まきを停止している。
ダラットハスファームの小売・Eコマース部門を担当するグエン・テー・ドン氏は、花栽培のコストが上昇したことが、花の価格を急激に引き上げたと説明する。特に農薬と肥料は、過去最高値まで価格が上がっている。今年の初めから現在までに多くの種類の肥料の価格が1.8~2倍に上昇しており、花の生産コストが大幅に上昇したため、花の価格が上昇している。
出典:30/07/2022 VNEXPRESS
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