ホーチミン市内の病院の救急治療室で、娘の治療対応が遅いと感じた40歳の男が、大声を上げて救急病棟の医師の首を絞め、押し倒した。
7月29日に、この男は公務執行妨害の容疑でビンタイン区警察によって事情聴取を受けた。
警察の調べによると、7月27日の夜、喉に魚の骨が刺さった10歳の女の子がザーディン市民病院の救急治療室に運ばれてきた。その時、女の子は嚥下困難で痛みを訴えていたが、バイタルサインは正常で、呼吸困難もなく泣くこともなかった。
対応した男性医師は、女の子に耳鼻科の専門医が来て骨を抜くまで10分ほど待つように言った。しかし、それから5分ほどして、男性医師が他の患者のCTやレントゲンを確認しているところに女の子の父親が乱入し、医師に向かって娘を治療するよう大声で叫んだ。医師が、専門医が来るまで待つ必要があると説明すると、男は医師の首を掴んで押し倒した。
警察の調べに対してこの男は、子供のことを心配し過ぎたため、長時間待たされて怒り狂ってしまったと認めた。
ビンタイン区警察によると、男は医師が救急対応していることはよく理解しており、耳鼻科の専門医が来て骨を抜くまで30分から60分ほど待つように言われたが、我慢できずに医師に暴行を働いた。この行為は、公務執行妨害に該当する可能性がある。
暴行を受けた医師によると事件当時救急外来は、多くの患者で混雑していた。突然の暴行を受けた医師は、あまりのことにパニック状態となった。その後、病院の警備員が介入して、男性を引き離した。現在、病院は、この医師の精神が落ち着くまで数日間の休養を与えるとしている。「私は、安全な場所で患者の治療をしたいだけです。他に何も望みはありません。」とこの男性医師は話した。
出典:30/07/2022 VNEXPRESS
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