2月25日、国民データーベース管理システムと国民識別管理システムという総投資額5兆8000億VNDの2つのプロジェクトの完成式典が開催された。この式典には、グエン・スアン・フック首相、ボー・バン・トゥーン常任理事局長、トー・ラム将軍、公安省大臣など錚々たる顔ぶれが参加した。
公安省よると、この2大プロジェクトは、これまでの国内IT開発プロジェクトの中で最大規模のものであり、運用が開始されると国民の基本情報と法的情報をデータベースから取得できるようになる。
国民データベース管理プロジェクトを展開するために、公安省は4万5000人近くの職員を動員し、国民情報の収集、更新、追加作業をおこなった。またこのシステムを使用する地方公務員に対して、システムの使用方法について講習を実施した。
公安省のグエン・ズイ・ゴック副大臣は、「公安省では、既に全国民の情報収集を完了しており、データーの鮮度と正確さを維持するために定期的なアップデートを実施していく」と述べた。
式典でグエン・スアン・フック首相は、国民データベースの構築は、政府の電子化を促進するうえで非常に重要な役割を担っていると強調した。更に、個人識別コードを活用することでこれまでの手動管理方法からより現代的な管理方法へ移行させることができるとしている。
政府は公安省に対して、国民データーベース管理システムと市民識別管理システムに関して引き続き情報の正確性、透明性、安全性を維持し、同時に社会・経済のデジタル化に向け、各省庁、地方自治体のデータベースへの接続を速やかに促進しするよう求めた。
市民識別管理システムは、データセンターの建設、ICチップつきIDカードの発行、全国の公安におけるデータベース活用のための設備、インフラ整備にかかる費用を含め2兆8000億VNDのプロジェクトとして、2020年9月に首相承認を受けた。
ICチップカードには、社会保険、銀行、運転免許などの個人情報を統合管理するQRコードなど、旧来のIDと比較して多くの新機能が付与されている。この新しいテクノロジーの活用により、今後市民が行政手続きをおこなう場合に、古い証明書などを持参する必要はなくなる。
公安省は2021年1月から現在までに60万件以上のICチップ付きのIDカードの発給申請を受け、製造と印刷を進めている。計画では2021年7月1日までに5000万人が新しいIDカードを受け取る予定だ。
出典:25/02/2021 VNEXPRESS
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