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ベトナムニュース【経済】ベトナム航空、第2四半期の赤字額が前年から大幅改善

(C) VNEXPRESS

2022年第2四半期、ベトナム航空は2兆4750億VNDの赤字を計上したが、前年同期に比べると損失額は約1/2まで減少した。

国内市場の急速な回復によって、ベトナム航空の第2四半期の売上高は、前年同期比約3倍の18兆4300億VNDとなった。この数字は、ベトナム航空の売上計画を35%上回っており、ベトナムで初めてCOVID-19感染者が確認された2020年第1四半期の数字とほぼ同じとなっている。

しかし、ベトナム航空は、燃料価格の高騰のために赤字体質から抜け出すことはまだできていない。6月末のジェットエンジン燃料価格は、1バレルあたり160USDを超え、昨年の平均価格の2倍以上となった。また、新型コロナ感染拡大前の主要マーケットであった北東アジアを中心に国際線の需要が予想ほど回復していない。

更に、ベトナム航空は金融費用が4220億VNDから1兆1500億VNDに膨れ上がったため、依然として経費を抑制できていない。同社の販売管理費も2倍以上の6600億VNDに増加している。最終的に2022年第2四半期のベトナム航空の赤字額は2021年の約1/2となる2兆4750億VNDとなっている。

2022年上半期のベトナム航空の赤字額は、昨年同期から3兆3000億VND減少して、5兆1000億VNDとなった。6月30日時点で、同社の累積赤字額は28兆9000億VNDまで膨れ上がっている。自己資本は、マイナス4兆9140億VNDで、第1四半期から2兆7000億VND増加している。

ベトナム航空にはまだ多くの課題が残されているものの、夏季に入った7月に黒字化したことで、経営状況改善の兆しが見えつつある。
「国内線の夏の繁忙期は8月まで続き、各国の入国規制の緩和が進めば海外観光旅行需要が回復し、当社に大きな収益をもたらす可能性がある。」とベトナム航空は予測している。

ベトナム航空グループ(ベトナム航空、パシフィックエアライン、VASCO)は、2022年上半期に当初計画より24.6%多い延べ950万人の乗客を輸送した。このうち国内線の利用客が890万人で、国際線の利用客が約50万人となっている。ベトナム航空だけを見ても、この時期に800万人以上の乗客を輸送している。

これから年末にかけてと来年以降、ベトナム航空は政府によって事業再編計画が承認された後、全面的な事業再構築計画に継続的に取り組むことになる。ベトナム航空では、特に資産の再構築、機材の再編成、投資ポートフォーリオの再構築、資本の再構築など企業内部のリソースに対するソリューションに注力する予定だ。

出典:29/07/2022 VNEXPRESS
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