タイ・エアアジア(TAA)は、タイが早急に海外からの観光客を迎え入れる体制を整えなければ、地域の観光ハブとしての地位を失うことになるとの懸念を示した。
タイを拠点に活動する格安航空会社のTAAは、政府に海外からの観光客の受入れを早急に再開するよう求めている。TAAの最高経営責任者(CEO)であるサンティスク・クロンチャイヤ氏は、タイが早急に国境を開き海外からの旅行者を受け入れる体制を整えなければ、このエリアの観光ハブとしての地位を失いかねないと懸念を示す。
サンティスク氏によると、もし大手航空会社が他国へ直行便の発着拠点を移した場合、タイは現在の地位をベトナムなどの周辺国に奪われる可能性がある。
サンティスク氏はさらに、COVID-19との戦いが始まってから1年が経過し、今後のタイの観光産業活性化のカギは、早期の海外入国者の受入れと航空会社が事業を維持するための特別融資による財政支援であると指摘する。「海外からの旅行者を受け入れる準備が出来ていなければ、タイは潜在的な観光旅行客を具体的な計画を進めている他国に奪われる可能性があります。」とサンティスク氏は話す。
TAAは、2020年3月から140億バーツ(4億5,000万ドル以上)の特別融資を要求している7つの地場航空会社の1つだ。2020年の同社の決算報告書によると売上高は、2019年から61%減少して162億バーツ(5億3100万USD)となり、利用客は57%減少した。
そんな中、タイ政府観光庁(TAT)は、ソンクラーンなど次の大型連休に向けて国内の観光旅行刺激キャンペーン「We Travel Together」に200万室のホテルを提供すると発表した。 TATでは、これから7月までの間に旅行代理店を対象とした別の観光促進プログラムも準備している。
出典:08/03/2021 VNEXPRESS
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