ホーチミン市メトロ1号線で使用される前17車両が、実際の線路での試験運転を前に、これから年末にかけてロンビン車両基地で走行テストを実施する。
8月30日の朝、ホーチミン市都市鉄道管理委員会(MAUR)とHITACHIは、ロンビン車両基地での試験走行を実施した。これは、メトロの車両がホーチミン市に運ばれてきてから2年近くが経過した後での初めての試験走行だ。
両端に運転車両を付けた3両編成の車両が約120mの距離を試験走行した。今回の試験走行では距離が短いため、設計上の最高速度110㎞/h(地上部分)と80㎞/h(地下部分)ではなく、20㎞/hで運転が行われた。この走行試験では、ブレーキ、トラクションシステム、運転コントロール画面、電力供給システムなどのチェックも同時に行われた。運転席では、HITACHIの2人のエンジニアが線路上を5往復させ、システムが円滑に運用されていることを確認した。
HITACHIの運転車両管理部のドアン・チェウ・アン副部長は、今後、車両基地内でメトロ1号線の17車両全てを試験走行し、実際の線路上での試験運転を実施できる条件を満たしていることを確認すると説明した。「実際の線路上では、ドアの開閉、通信システム、信号システムなどより多くの機能についてチェックが実施されます。」とアン副部長は話す。
MAUR傘下のプロジェクト1管理委員会のホアン・マイ・トゥン副所長は、全ての車両が車両基地内での走行テストを完了した後、年末にかけてロンビン車両基地からスオイティエン駅までの4㎞の高架部分で試験運転が実施されると説明する。その後、全区間での試験運転が実施され、来年末に正式に稼働する。
試験運転では、車両は低速から高速まで様々な速度範囲で走行し、実際の運行速度までを確認する。試験運転は、まず乗客を乗せていない状態で実施され、その後、乗客を乗せた実際の運行に近い状態でテストが行われる。
ホーチミン市メトロ1号線の車両は全て日本製で、メインカラーはブルーとなっている。3両編成の列車には930人の乗客(座席数147)が乗車可能で、身体障がい者補助設備、妊婦やお年寄り用の優先座席が設けられている。営業開始後は、暫くは4分間隔で運行し、最終的には2分間隔での運行が予定されている。
ホーチミン市で最初の都市鉄道プロジェクトであるメトロ1号線の総投資額は43兆7000億VND以上で、ベンタイン駅からロンビン車両基地まで全長20㎞以上に3か所の地下駅と11か所の高架駅が設置される。現在、このプロジェクトは92%が完了している。
出典:30/08/2022 VNEXPRESS
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