日本のスーパースター・大谷翔平は、ベトナムではどれほど知られているのでしょうか。ホーチミン市とハノイ在住の18〜49歳の男女200人を対象に、2025年10月に実施した調査結果を見てみました。
まず「よく見るスポーツ」では、サッカー(70%)が圧倒的1位。プレミアリーグはベトナムでも根強い人気があり、週末にはカフェやバーで試合が放映され、多くの人がライブ観戦を楽しんでいます。SNSでも関連投稿が多く、まさに国民的スポーツと言える存在です。
続いてバドミントン(51%)、水泳(41%)が人気で、水泳人気には国際大会で実績を残したNguyen Thi Anh Vienの存在が大きく影響していると考えられます。
「プレーするスポーツ」では、バドミントン(44%)、サッカー(35%)、水泳(25%)が中心で、身近で取り組みやすい競技が多く選ばれました。一方で野球は「見る」も「する」も0%で、スポーツ文化としてほとんど浸透していません。
こうした背景の中で「大谷翔平を知っていますか?」と写真を提示したところ、「知っている」が1%、「見たことがある」が4%で、合計5%に留まりました。回答の多くが「TikTokで流れてきた程度」であり、選手として詳細に理解している人は非常に少ない状況です。
ベトナムで人気の選手はサッカーのロナウド(31%)とメッシ(29%)が2強で、国内では上記のAnh Vien、サッカーのNguyen Quang Hai、バドミントンのNguyen Tien Minhなど、身近な活躍選手の名前が挙がりました。
大谷翔平は日本や米国での絶大な評価とは対照的に、ベトナムではまだ「知る人ぞ知る存在」のようです。



















