初めまして、KOEI VIETNAMの松村と申します。弊社は販売商社でして、グループ会社製品のプラスチックパレットやWPCウッドプラスチックなどを主に販売しております。再生プラスチックの販売もしています。
10年ほど前、ハノイからバクニン省に行く途中で大きなゴミの山を見ました。多くのトラックがゴミを捨てていくので、ゴミ山が出来ていたのです。あれから猛スピードで発展していったベトナムですから、プラスチックゴミも大量に増えて、プラゴミのリサイクルは必要になるはずと感じていました。
ただ、日本でのプラゴミのリサイクルは半分以上はサーマルリサイクルと言って、燃焼による熱エネルギーを回収してエネルギーとして再利用しています。リサイクルと聞くと同じような製品が戻ってくると思いがちですが、そうでもないのです。
一方、ベトナムの再生プラスチックについては、その作り方などがあまり確立されていません。そのためか、多くのプラスチック成型工場は日本や韓国、中国などから再生プラスチックを輸入しています。
また、数年前まではゴミのようなプラスチック原料を日本から輸入できましたが、環境面を考慮して今は規制され、加工済みのプラスチックペレットとして輸入しています。ベトナム国内に大量にあるプラゴミを再利用できればコスト面でも環境面でもベストですが、10年前と比べてあまり変わってない気がします。
将来、公害や環境が考えるべき社会問題になった時に、人々の意識も変わり、リサイクルビジネスが大きく発展すると思います。