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IT回りはデンジャラス Vol.17
Gmail宛てのメールが届かない…
知られていない無料サービスの罠

株式会社チロロネット 安藤社長

 最近、Gmail宛てに送信したメールが相手に届かないという問合せがとても増えています。

 Googleは2023年10月、個人のGmailアカウント(無料版)に送信する人向けにガイドラインを制定しました。Gmailが未対応とするドメインからの送信メールが一時的にエラーを出す等の措置が段階的に行われており、日本ではこの影響で、受験生の願書受付ができなかったという大事件がありました(「神奈川県 願書 Gmail」でニュース検索を)。

 そもそも個人のGmailアカウントは無料のサービスで、一切のSLA(サービス品質)を担保していません。リアルタイムや遅延での受信に何の保証もなく、問合せ先もありません。

 ビジネスでの利用は何とも恐ろしい話で、相手が個人のGmailアカウントを使用している場合は、他のメールアドレスを尋ねる方が身のためです。Googleもビジネス使用の場合はGoogle Workspace(有料版)を推奨しています。

 送信元のサーバー会社は相手(Gmail)のサーバーの応答をメールログで確認できます。①受け取った、②反応しないために再送を試して●時間後に受け取った、③受取りを拒否されたなどですが、仮に受け取っていてもその先の、各アカウントのメールボックスへ配送したかは確認できません。いわば「ビルの守衛さんが宅配便を受け取った」ことはわかっても、「受取人の手元に届けたかどうか」は、送り主には調べる術がないのです。

 Gmailの無料版には様々な「罠」が隠されています。ビジネスで使用する場合は、相手の使用も含めて、これらのリスクを受け入れるかどうかの判断が必要です。

安藤究真 Kyuma Ando
サーバー一筋23年。2000年に株式会社チロロネットを創業してレンタルサーバーサービスの提供を開始。2015年にチロロネットベトナムを設立。2018年からはベトナムでもサーバー・クラウドサービスを提供している。