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早わかり!ベトナム法律事情 Vol.84|レインコート着用の際にはご注意を|ベトナムの道路交通秩序安全法令

長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスのファン・ダン・ホアン・チュック氏

―― 今年の雨季は、例年より早く始まりましたね。

チュック はい。1日に何度もスコールに見舞われている気がします。

―― バイク乗りがレインコートを着たり脱いだりするために停まるのを結構見かけました。

チュック 良くありますね。ただ、着用するには、道路交通法に違反しないよう注意が必要です。

―― どんな点に注意が必要ですか。

チュック 運転者は、進路変更の合図を出し、歩行者および他の車両の妨げにならないようにして、駐停車禁止地点ではない場所に停車しなければなりません。違反した場合、罰金が科されることもあります。

―― 例えば、どんな地点が禁止されますか。

チュック 一方通行道路の左側、横断歩道上、交差点、既に停車しているバイクの並列位置などです。また、市街地の道路の場合、バイクが道の端や歩道から25cm以上離れてはいけません。

―― その停車に関する規制は、レインコート着用時に限られていますか。

チュック いいえ。一般的な停車にも求められていますが、スコールの際は、特に気を配るのが難しくなると思います。そして、走行中にレインコートを着る場合、レインコートがバイクのライトやバックミラーを覆い隠さないよう配慮する必要もあります。

―― なぜですか。

チュック ライトやバックミラーが適切に機能していなければ、罰則の対象となるからです。

―― なるほど。ベトナムのレインコートってかなり大きくて、濡れないようにバックミラーまで覆ってしまう人が多いですよね。雨季への対応は大変ですね。

著者紹介:Phan Dang Hoang Truc ファン・ダン・ホアン・チュック
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスのパラリーガル。2019年ホーチミン市法科大学卒業。2024年名古屋大学大学院法学研究科博士取得。法令リサーチ等弁護士の業務のサポートを担当。

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