ナムディン省での野外学習活動中にアサリを採りに行った生徒と保護者が亡くなった事故を受けて、ハノイ市教育訓練局は、市内の各学校に対して自主的な野外学習活動を禁止すると発表した。
これは、5月24日の午前中にハノイ市教育訓練局の幹部が明らかにした内容だ。それによれば、同局は市内の各学校が社会活動や野外活動に関する規定を遵守するよう求めている。安全確保の面以外にも、これらの活動は教育的意義があり、生徒の年齢に適したものでなければならないとされている。
実際、これらの規定は生徒の安全を確保し、事故や怪我を未然に防ぐため、何度も教育訓練局から各学校に対して通知がおこなわれている。
そのため、野外学習を企画するためには各学校は、参加対象者、実施協力者、実施期間、実施場所、実施費用、安全確保と補習の実施方法について明確に記載する必要がある。その後、保護者会との合意を経て、教育訓練局に計画を提出する。学校は、保護者の同意と直属の管轄機関の承認を得たうえで、上記計画を実施することができる。
教育訓練局はさらに、これからの雨季に向けて学校の電気設備、樹木、フェンスを再点検するよう指導している。また、子供たちに対して保護者の付き添いなしで池や川などに近づかないよう生徒への指導を徹底するよう学校に要請している。
5月20日にハノイの学校に通う6年生と保護者がナムディン省での野外学習活動中に死亡した。これはこの学校の6年生で自主的に組織された団体で約50人が参加し、保護者がリーダーを務めていた。事故は生徒が国立公園内の中州にアサリ取りに行った際に発生した。砂が崩れて生徒たちが川に流され、保護者が川に入って救助しようとしたが、同じく川に流されてしまった。
この事故を受けてハノイの一部の学校は学年末に実施する予定だった体験学習を中止することを決めた。
ホーチミン市教育訓練局も3月末に各学校に対して野外学習活動の見直しを要請していた。各学校は実践的で教育的価値があり安全が確保された状態で活動を実施しなければならない。特に小学生に関して教育訓練省は、市外での活動を禁止すると通達している。
出典:24/05/2023 VNEXPRESS
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