ファン・ミン・チン首相は、関係各機関に対して電子タバコ、加熱式タバコ、シーシャおよび、その他の新しいタイプのタバコに関する使用制限規定を公布するように指示した。
5月24日、チン首相は2030年までのタバコの悪影響予防に関する国家戦略を承認した。それによると今後2年間で15歳以上の男性の喫煙率を39%未満に減少させ、女性は1.4%とする。また、職場、レストラン、バー、カフェ、ホテルなどでの受動喫煙被害を減少させるとされている。
また特に新しいタイプのタバコについては、有害性を引き続き研究する予定だ。ベトナム政府はタバコの増税ロードマップを作成しており、最低販売価格を規定している。
免税店でのタバコの販売も厳しく管理し、禁煙エリアを全面的に拡大させる。タバコのパッケージに記載する健康被害の警告メッセージの面積も拡大させ、メディアやインターネットでのタバコの広告を禁止する。
保健省はこれまでに電子タバコや加熱式タバコを含めたすべての新しいタイプのタバコ製品の禁止を何度も提案してきた。専門家によれば現在ベトナムには電子タバコの正規の流通マーケットは存在しておらず、殆どがハンドキャリーやオンラインで流通している。そのため、これらの新型タバコが国内に広く流通する前に禁止規定を発行する方が効果的であると指摘している。
5月上旬に保健省は、電子タバコの売買に関する対処を提案する文書を教育訓練省、商工省、情報通信省、公安省に送っている。
2019年のWHOの調査によればベトナムの15歳から17歳の生徒の電子タバコ使用率は2.6%となっている。また2022年に実施された学生の電子タバコ使用状況調査では、13歳から15歳の電子タバコ使用率が3.5%となっている。
WHOはまた、電子タバコには2万種類以上の香料が使用されており、その中には毒性の高いものや健康へ及ぼす害について確認されていない成分が多数含まれていると言及している。
電子タバコにはニコチンが含まれており、心血管疾患、呼吸器疾患、消化器疾患を引き起こす可能性がある。電子タバコには他にもグリセリン、プロピレングリコールなどの成分が含まれており、加熱して蒸発させると発がん性物質であるプロピレンオキシドを生成する可能性がある。
出典:26/05/2023 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作