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【経済】1日に1000杯売るココナッツ屋台

(C) VNEXPRESS

ホーチミン市3区でトゥイさんが営む飲み物屋台は、ホーチミン市民にはお馴染みの飲み物であるカラマンシー・ココナッツで有名な店だ。

ビンディン省出身で1997年にホーチミン市にやってきたグエン・ティ・レ・トゥイさんは、2001年から飲み物屋台を始めた。当初は高麗人参や薬草を使った一般的なジュース類を販売していたが、競合が多くあまり売れなかった。

「ココナッツは体を冷やす効果があり健康に良いので、そっちの販売に力を入れようと思いました。しかし、ただココナッツを売るだけでは普通過ぎます。それで新しい売り方を考えました」とトゥさんは話す。

トゥイさんが試しにココナッツジュースにカラマンシー(東南アジアで広く栽培されている柑橘類の一種)のジャムを入れてみたところ風味が良くてとても美味しく感じたので、家族にも試してもらった。家族からも好評だったのでトゥイさんはこのジュースの販売を決め、以来22年間にわたって販売を続けており、ホーチミン市で初めてカラマンシー・ココナッツを販売したのは自分だと自負している。

当初は他の飲み物に比べてそれほど売れ行きは良くなかったが、時が経つにつれてその独特の風味が多くの人に認知されるようになっていった。カラマンシー・ココナッツが好評を博するようになるとトゥイさんはパイナップル・ココナッツも販売するようになったが、今でも屋台の屋号はカラマンシー・ココナッツとなっている。

トゥイさんの屋台は通りの歩道に置かれ、他の店と区別するために住所の250番と”20年以上販売”の看板を掲げている。トゥイさんは毎日9時から23時まで販売をしており、販売のピークは19時以降だ。

日中はテイクアウトの客がほとんどだが、夕方になるとトゥイさんの屋台のまわりに置かれた椅子に座って飲み物を楽しむ客が多くなる。混雑時には、道の反対側の歩道にまで椅子が置かれる。「顔見知りのお客さんが多いのでわかってくれます。混雑時には列に並んで注文し、椅子を持って適当な場所を見つけてくれますよ」とトゥイさんは話す。

平日、トゥイさんは平均数百杯のカラマンシー・ココナッツを販売する。週末や特に暑い日などは1000杯売れることもある。この店には地元の人だけでなく旅行者も多く訪れる。トゥイさんによれば旅行者は国内・海外を問わず団体でやってくることが多い。

カラマンシー・ココナッツは、ココナッツジュース、ココナッツの中身(コプラ)そして、自家製のカラマンシージャムで構成されており、複雑ではないが準備には手間がかかる。トゥイさんは毎日ベンチェ省の知り合いから新鮮なココナッツを仕入れている。ココナッツジュースも予め用意しておくのではなくて、販売するときに殻を割るようにしている。「お客さんが多いのでうちの家族が休みなくココナッツの殻を割らないといけません。殻を割ったらすぐに屋台に持ってきて販売します。この方法は手間がかかりますが、ココナッツの味が酸っぱくならずに美味しく飲めるんです」とトゥイさんは話す。

(C) VNEXPRESS

コプラは薄くスライスしてバケツの中でココナッツジュースと一緒に冷やす。トゥイさん自家製のカラマンシージャムは、カラマンシーを千切りにして、独特の風味を出すために砂糖とアプリコットと混ぜて煮詰める。トゥイさんの店ではカラマンシー・ココナッの小サイズが1万5000VND、大サイズが2万VNDで販売されている。トゥイさんの屋台ではお客さんをあまり待たせないように二人体制で販売している。一人が注文を受けてカップにココナッツジュースを入れ、もう一人がカラマンシージャムを入れてから袋に詰めるて客に渡すのだ。

トゥードゥック市に住むタイン・フーンさんは、ハノイからホーチミン市に引っ越してきた時に友達からこの店を紹介され、その後3年以上この店の常連客として通っている。

「ハノイではこのドリンクを売っている人はあまり見かけません。最初に飲んでみたときココナッツジュースのほのかな甘みとカラマンシージャムの軽い酸味のコンビネーションに感動しました」とフーンさんは話す。

ココナッツジュースの風味に加えて、コプラも多くの客から好評だ。ホーチミン市3区に住むトゥアン・ラムさんは、この店のココナッツジュースは値段が手ごろで満足感があるとコメントした。ラムさんによれば、この店のコプラは大きめにカットされており、歯ごたえがある。「ココナッツジュースをコプラと一緒に吸い込んで食べるのがお気に入りです」とラムさんは話してくれた。

出典:16/08/2023 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作