サムスングループはベトナムを重要な世界戦略拠点と位置づけており、今後20~30年先までベトナムにおける最大の外国投資企業としての地位を維持したいと考えている。
これは、10月31日の午後にファン・ミン・チン首相と会談した際にサムスングループの最高財務責任者(CFO)であるパク・ハッキュ氏が述べた内容だ。
パク・ハッキュ氏は、ベトナムの良好なビジネス環境と政府の支援が、サムスングループが困難を克服するための支えになったと評価した。パク・ハッキュ氏はまた、サムスングループは、ベトナムを重要な世界戦略拠点と認識しているとも述べた。
「サムスングループは、今後20~30年にわたってベトナムで最大の外国投資企業としての地位を維持したいと考えています」とバク氏は述べた。
2023年9月までにサムスンは480億USD以上の売上と約420億USDの輸出を記録しており、ベトナムの貿易額に大きく貢献している。
ファン・ミン・チン首相は、サムスングループのベトナムにおける投資プロジェクトの迅速な展開、輸出促進、裾野産業の育成、雇用創出がベトナム経済の発展に貢献していることを高く評価した。
チン首相は、ベトナム政府は、サムスングループを含めた外国企業がベトナムで長期にわたり安定して活動が出来るようにするため、投資環境の改善、行政改革、外資企業への優遇措置の策定を重要視していると述べた。
チン首相は、政府と国会は『利益の調和とリスクの共有』という精神に基づき、国際条約とベトナムの法令に基づき、現状に適した政策を早期に発表していく考えを示した。
チン首相は、今後もサムスングループが、ハイテクやエレクトロニクスなどの得意分野への投資を拡大し、ベトナムの高度人材育成に貢献することを期待すると述べた。チン首相はさらに、サムスングループがベトナムをグローバル市場向けの主要製品の研究開発、生産拠点として今後も重視し続けることを期待するとも述べた。
これに対してパク・ハッキュ氏は、サムスングループは今後もベトナムと共に歩み続けることを約束するとし、世界経済が低迷している中でもベトナム経済は新たなレベルにステップアップできると信じていると述べた。
サムスングループは、これまでにベトナムに180億USDを投資しており、更に200億USDまで引き上げる計画だ。ハノイにあるサムスンのR&Dセンターは、同社の幹部により多くのベトナム人材を登用していくために、人材育成ソリューションを提供していく。現在このR&Dセンターでは2000人以上のエンジニアが働いており、ベトナムの産業の発展、現地調達率の向上に貢献している。
出典:31/10/2023 VNEXPRESS
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