グエンフエ通りで2人の少女を誘拐し、高級アパートに監禁していた事件で、犯行の動機が子供の猥褻動画撮影であった可能性が出てきた。
4月10日、ホーチミン市1区警察は、ファン・フィン・ニャット・ヴィー容疑者(21歳)を16歳未満の子供を猥褻目的で利用した容疑で起訴、拘留した。
捜査関係者によるとヴィー容疑者は、3歳と7歳の少女二人を”育てるため”に自宅に連れ帰ったと供述していたが、容疑者の目的が猥褻動画を撮影して、海外の共犯者へ送信することであった可能性を示す証拠が多数見つかった。
犯行現場となったビンタイン区の高級アパートであるサイゴンパールの一室は、ヴィー容疑者のために外国人男性によって契約されていた。この部屋で、警察は海外から注文された多数のポルノビデオを発見した。
4月3日の夜、グエン・ティ・チーさん(27歳)は、4人の子供を連れて1区グエンフエ通り周辺にお菓子を売りに行った。チーさんは10歳の長女に9か月の妹を抱っこさせてドンコイ通りでお菓子を売らせ、自分は残りの2人の子供を連れて、通りの反対側でお菓子を販売していた。
19時ごろ、チーさんは近くにいた飲み物販売業者に2人の子供を見てもらうように頼んで、100mほど離れた場所に歩いて行って借金の返済をしていた。しかし、5分ほどで元の場所に戻ったところ、子供たちの姿はなく、道路の反対側にいた長女に聞いても行方が分からず、その後、1区警察に届け出た。
ホーチミン市警察刑事部と1区警察の警察官、約200人が子供達の捜索にあたった。現場付近の監視カメラを確認したところ、ヴィー容疑者が子供達に近づいて連れ出す様子が写っていた。
その後、ヴィー容疑者は2人の少女を1区から8区まで様々なルートを通って連れ出し、最終的には配車アプリを使って、ビンタイン区になるサイゴンパールの一室に少女たちを連れ込んだ。
4月9日の昼頃、警察がアパートに踏み込み、2人の少女と一緒にいたヴィー容疑者を逮捕した。ヴィー容疑者は当初、子供がいないので自分で育てたいと思って2人を連れ去ったと供述していた。
警察は、事件の背後関係を慎重に捜査している。
出典:2024/04/08 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載