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【国際】チン首相がサムスングループ会長と会談

(C) VNEXPRESS

韓国を訪問しているファン・ミン・チン首相と会談したサムスングループのイ・ジェヨン会長は、サムスングループは、ベトナム工場を世界最大のモジュール製造拠点にするため、今後3年間に多額の投資をおこなうと述べた。

7月2日にファム・ミン・チン首相と会談したサムスンのイ・ジェヨン会長は、過去16年を通じてサムスングループとベトナムの協力関係は非常に素晴らしい発展を遂げたと述べた。

「ベトナムの成功はサムスンの成功であり、ベトナムの発展はサムスングループの発展です」とイ・ジェヨン会長は述べた。

サムスン電子は、”調和のとれた利益とリスクの共有”という精神に基づいて、ベトナムの発展への長い道のりを共に歩むことを約束した。イ・ジェヨン会長はさらに、「サムスンは、ベトナムにある工場を世界最大規模のディスプレイモジュール製造拠点とするため、今後3年間でさらに多くの投資を計画しています」と述べた。

今年5月中旬にファン・ミン・チン首相と会談したサムスンの幹部は、今後、ベトナムに毎年10億USDを投資していく計画だと述べた。

ファン・ミン・チン首相は、サムスングループのベトナムへの事業投資による成果を高く評価した。チン首相によれば、ベトナムは、投資環境をより魅力的で安定した競争力のある環境とするために、投資支援基金の設立、管理、運営に関する法案を準備している。この法案は、ベトナムが投資を奨励しているハイテク産業、半導体、AI、R&Dセンターなどの分野での大規模プロジェクトへの投資を誘致することを目的としている。

したがって、チン首相は、サムスンが投資拡大に加えて、ベトナムを戦略的製造拠点とみなし、サプライチェーンの多様化を進め、世界市場向けの主力製品の研究開発と製造をおこなうことを期待していると述べた。

ベトナムは、様々な自由貿易協定(FTA)の締結に向けて交渉を継続しており、中東、南米、アフリカなど新たな輸出先市場を開拓している。これは、サムスンの主力製品の市場拡大にも貢献すると考えられている。

チン首相はまた、サムスングループに対して、ベトナム工場の現地調達率を高め、ベトナム企業が同社のサプライチェーンにさらに深く参入できるようにするとともに、振興分野で質の高い人材を育成し、イノベーションや技術革新を促進させるための支援も求めた。

これに対してイ・ジェヨン会長は、現在、310社のベトナム企業がサムスングループのサプライチェーンパートナーであり、この数は2014年から12倍に増加していると述べた。

サムスングループのハノイにあるR&Dセンターには、ベトナム語以外の言語によるAIの研究をするグループを含めて約2500人のエンジニアが在籍している。このセンターでは、他にも5Gデバイスの研究開発もおこなわれている。

今回の会談でファン・ミン・チン首相は、韓国の経営技術とベトナム人の見識が組み合わされば成功は間違いないとして、近い将来ベトナム人がサムスン・ベトナムの取締役会に加わることを期待していると述べた。

チン首相は、ベトナム政府はサムスングループがベトナムで継続して事業投資活動を展開していくために、様々な支援を惜しまないと述べた。「各大臣は、ベトナム政府とサムスングループの合意事項の履行に責任を負います」とチン首相は述べた。

サムスンは現在、ベトナムにとって最大の外国投資家であり、バクニン省、タイグエン省、ホーチミン市に系4か所の工場があり、総投資額は220億USDを超えている。ベトナムで製造されるスマートフォンは、同社の世界製造台数の50%以上を占めている。今年、同社の輸出額は、前年の560億USDから10%以上増加すると予想されている。

ファン・ミン・チン首相は、韓国のハン・ドクス首相の招待を受けて6月30日から7月3日まで韓国を公式訪問していた。

出典:2024/06/27 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載