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【交通】ハノイの都市鉄道、新路線が運行開始

(C) VNEXPRESS

8月8日午前8時、首都ハノイで2番目の都市鉄道ニョン駅-ハノイ駅路線が15年間の着工期間を経て、高架区間の運行を開始した。

今朝のS8駅(交通運輸大学前)では、初めて電車に乗る学生や高齢者が中心で乗客はまばらだった。乗客はカウンターに並んで無料チケットを受けとり、ニョン駅からコウザイ駅までの8.5㎞にわたる高架区間の乗車方法について説明を受けた。

ハノイ市バーディン区在住のホアン・ミン・タンさんは、毎朝ホーチミン廟の周りを歩いて運動しているが、今朝は電車に乗ってみるためにS8駅まで歩いてやってきた。「駅も電車も綺麗でカットリン-ハドン路線よりも好きになりました」とタンさんは話してくれた。

ニョン駅から電車に乗ったハナム省で働くグエン・アイン・クーンさんは、12年前に学校に通うためにニョン駅の近くに住んでいた。「学生の頃は電車に乗って中心部に行くのを楽しみに待っていました。今回、電車が営業を開始すると聞いて長年の願いを叶えるためにやってきました」とクーンさんは話す。

開業初日以降は、午前5時30分が始発で、終電の午後10時まで10分感覚での運行が予定されている。開業から3か月経過した時点で乗客のニーズを確認して、始発と終電の時間が調整される。

開業から15日間は全ての乗客が無料で乗車できる。その後、1区間の乗車料金が8000VNDとされ、全区間の乗車料金は、1万2000VNDとなる。1日乗り放題チケットは2万4000VNDで、1ヶ月定期は20万VNDだが、学生は学割で1ヶ月10万VNDとなる。

団体チケットを購入した場合は、月額14万VNDに割引される。6歳未満の子供と60歳以上の高齢者、障がい者は、無料で乗車できる。

都市鉄道沿線には、乗客の利便性向上のために36路線のバスが運行され、このうち33路線が補助金対象で、3路線は対象外となっている。コウザイ駅とニョン駅の2か所に乗り換えポイントがあり、32か所のバス停が設置されている(コウザイ駅からニョン駅方面が16か所、ニョン駅からコウザイ方面が16か所)

都市鉄道ニョン駅-ハノイ駅路線では、4両編成の車両が最高速度80㎞/h、平均運行速度35㎞で運行し、1車両の定員は236名、1回で約950人の乗客を運ぶことが出来る。運転士を含めた列車運行スタッフは353人で、全員が請負業者とコンサルタントの支援を受けて訓練を受けている。

都市鉄道3号線プロジェクトニョン駅-ハノイ駅区間の全長は12.5㎞で、高架駅8駅と地下駅4駅が設置されている。このうちニョン駅-コウザイ駅の高架区間は8.5㎞あり、コウザイ駅からハノイ駅までの地下区間が4㎞となっている。このプロジェクトは2009年に着工が開始され2015年完成予定だったが、何度も完成時期が延期され、現在は2027年に全線開通予定となっている。

ハノイ市の計画によれば、2030年までに首都に10路線で延べ417㎞の都市鉄道が整備され、そのうち342㎞が高架部分、75㎞が地下部分とされている。これまでに運行を開始したのは着工から10年かけて完成したカットリン駅-ハドン駅区間の13㎞のみである。ニョン駅-ハノイ駅路線は、15年の建設期間を経て8.5㎞の高架区間が完成し、地下区間は2027年に完成が予定されている。残りの8路線については、まだ工事も始まっていない。

出典:2024/08/08 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載