台風ヤギは、風速201㎞/hという凄まじい暴風域を維持したまま、9月6日の夜にトンキン湾に到達する見込みで、北部で暴風、大雨、竜巻が発生する可能性が高まっている。
国立気象予報センターによれば、9月6日午前4時現在、台風ヤギは中国の海南島から約200㎞、クアンニン省から620㎞の海上に位置している。この台風は猛烈な勢力を維持しており、最大風速は201㎞/hで、時速20㎞で西に進んでいる。
台風は今日になって若干南に進路を変えており、昨日の午後に予測されていた中国の雷州半島ではなく、海南島に上陸する見込みだ。9月6日の夜には台風はトンキン湾に接近し、風速134~166㎞/hの暴風域をともないながら、時速15~20㎞で西北西に進むとみられている。
台風が予測よりも南に進路をとっており、速度も早くなっていることから、ベトナム北部には9月7日の正午ごろに上陸するとみられている。最初に暴風域に突入するのはクアンニン省からハイフォン市にかけての地域になる見込みで、最大風速は133㎞/hとみられている。
その後、台風は北東部深くまで最大風速74㎞/hの勢力を維持しながら進み、9月7日は、朝から夕方まで強風となる見込みだ。
台風ヤギは、非常に広い範囲に影響を及ぼすスーパー台風であり、今夜から明日の朝にかけて、クアンニン省からタインホア省に至る沿岸地域では風が徐々に強まり、台風の中心が近づくにつれて暴風域となる可能性が高い。クアンニン省からタインホア省にかけての沿岸部では、波の高さが2~3mとなり、台風が近づくにつれて3~5mの波となる見込みだ。
この台風の影響で今夜から9月9日にかけてタインホア省と北部では大雨となる見込みだ。予想降水量は100~350mmで、ところによっては500mmを超えると予想されている。明日は、東北地方で1日中激しい雨が降る見込みだ。北西部も明日の夜から9月8日の夜まで大雨となる。都市部の低地では洪水の可能性が高まっている。小さな川では鉄砲水が発生し、急な斜面では土砂崩れの恐れもある。
「大型台風の影響で、台風の上陸前から上陸後にかけて大雨、強風、竜巻などの危険性が高まっており、警戒が必要です」と国立気象予報センターは市民に呼びかけている。
今回の台風に対応するため、チン首相は2通の公電を発行した。9月5日の午後、チャン・ホン・ハー副首相は、28の省と市による台風ヤギ災害防止会議の議長を務め、各地方自治体に対して、”後悔しない”という精神で、台風被害を防止するための対策を徹底するよう指示した。
今回の台風の影響で9月7日には、ハノイのノイバイ空港が10~19時まで、タインホア省のトースアン空港が12時から22時まで、クアンニン省のヴァンドン空港が4時から16時まで、ハイフォン市のカットビ空港が4時から16時まで閉鎖される。また、ハイフォン市、クアンニン省、タイビン省、ナムディン省、ゲアン省では、9月6日の昼から海上を封鎖する予定で、ニンビン省では既に昨日から海上が封鎖されている。
出典:2024/09/06 VNEXPRESS提供
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