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【国際】ベトナムとフランスが包括的な戦略的パートナーシップ締結

(C) VNEXPRESS

ベトナムとフランスは、トー・ラム書記長兼国家主席の公式訪問を受けて、両国関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げした。

トー・ラム書記長兼国家主席は、10月7日にパリのエリゼ宮でフランスのマクロン大統領と会談した。その後、両国首脳はベトナムとフランスの関係を包括的な戦略的パートナーシップに引き上げると発表した。フランスは、EU加盟国の中で初めてベトナムと包括的な戦略的パートナーシップを締結した国となった。

両国は関係引上げに関する共同声明を発表し、国際的な課題に関する政治協力の深化、安全保障協力の強化、貿易とイノベーションを発展させるための経済連携強化、持続可能な発展と自立に向けた協力と人的交流を促進させると述べた。

ベトナムとフランスは国際法及び、お互いの平等、主権、独立、領土保全及び、政治制度の尊重に基づいて両国間関係を促進することを約束した。

両国は、安全保障協力を重要な柱の一つとし、既に締結した協力合意書を効率的に展開し、早期に安全保障戦略対話を開催し、士官の育成協力を支援し、犯罪の予防と撲滅に対する経験を共有し、周辺地域及び、国際社会の安全保障フォーラムでお互いを支持する。

ベトナムは、両国の海軍と沿岸警備隊の協力と専門交流を促進させるために、ベトナムの法律に基づいて、フランスの軍艦がベトナムの港に停泊出来るよう条件を整備する。

経済面に関しては、フランスは、ベトナムに対する優遇融資やODAを引き続き促進し、両国の企業がベトナム・EU自由貿易協定(EVFTA)を完全かつ効率的に活用することを奨励することで合意した。

両国は、透明で安定し予測可能なビジネス環境を目指して、双方の国での投資プロジェクトを促進し続ける。ベトナムは、フランスがベトナム・EU投資保護協定(EVIPA)を早期に批准することを期待している。

ベトナムは、インフラ、都市交通と鉄道、再生可能エネルギー、エネルギー変換、カーボンフリー水素、デジタル経済、循環経済、物流と港湾インフラ、民間航空と海底ケーブルなどの分野でフランス政府及び、フランス企業との協力を促進したいと考えている。

マクロン大統領は、近く議会でEVIPA協定の承認を求めると明言した。マクロン大統領は、公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)とグリーントランスフォーメーション実施に対するベトナムの取り組みを高く評価した。

医療と教育分野について、両国は質の高い人材の育成を促進し、ベトナム人学生がフランスで学ぶための条件を引き続き整備し、両国国民がお互いの国の大規模文化イベントに参加することを奨励することで合意した。

両国は、グローバルな食糧安全保障を確保するために、生態系農業、循環型農業及び、ベトナムとフランスと第三国の三カ国間協力の分野での協力を拡大させる。

マクロン大統領は、フランス国内のベトナム人コミュニティが両国間の架け橋として重要な役割を果たしていると評価し、フランスで働き、生活しているベトナム人コミュニティにより良い条件を提供し続けると断言した。

多国間関係に関して両国は、ASEANの周辺地域における中心的役割を評価し、EUとASEANの関係はもとより、フランスとASEANの関係も促進させ、引き続きASEM、ASEAN-EU協力枠組み、フランス語圏、国連など多国間フォーラムや国際機関において相互を支持する。

国際問題に関して両国は、国際法と国連憲章の基本原則に基づいて、ウクライナにおける包括的で公正で持続可能な平和を達成することの重要性を強調した。

両国の首脳は、中東情勢の激化に深い懸念を表明し、全ての関係者に対して緊張を緩和し、最大限自制することを求めた。また、民間人及び、民間インフラに対するあらゆる攻撃を非難し、ガザ地区とレバノンでの停戦を呼びかけた。

南シナ海の領有権問題に関して両国は、平和、安定、安全及び、航行と航空の自由を保証し、紛争は、国際法、特に1982年の国連海洋法条約(UNCLOS 1982)に従って平和的手段によって解決することの重要性を再確認した。

トー・ラム書記長兼国家主席は、マクロン大統領の招待を受けて10月6日から7日にかけてフランスを公式訪問した。ベトナムの国家主席がフランスを公式訪問するのは22年ぶりのことだ。両国は1973年4月12日に外交関係を樹立し、2013年に戦略的パートナーシップを締結していた。

フランスはベトナムにとってヨーロッパで5番目に大きな貿易相手国であり、2023年の貿易総額は48億USDに達した。2024年1月から8月までの貿易額も34億USDとなり、前年同期から6.9%増加している。

フランスは、ベトナムに対する主要なODA供与国であり、フランスのアジアでのODA供与国のうちベトナムは第2位にランクされている。フランスには約30万人のベトナム人が在住しており、ヨーロッパで最大のベトナム人コミュニティを形成している。

出典:2024/10/08 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載