製造から5年以上経過したバイクと原付の所有者は、車両登録センターで排気ガスの排出検査を受けることが義務付けられる。
交通運輸省の通達47/2024号によれば、製造から5年未満のバイクと原付は排気ガス検査が免除される。製造から5年以上12年未満のバイクと原付は2年ごとに検査を受ける必要があり、12年以上経過したバイクと原付は毎年検査を受ける必要がある。
データベース上に車両の製造日に関する情報が無い場合、製造年の12月31日を起算日とする。排気ガスの検査証明書は、車両登録センターが発行する。
検査を受ける際にバイクの所有者は、車両登録証原本または、車両登録証の公証コピー版を提出する必要がある
登録センターは、管理データベース上の車両登録情報と登録証明書の内容を照合し、情報が一致しない場合は検査を拒否する。条件を満たしていれば検査が実施され、車両所有者の電子IDアカウントに電子証明書が発給される。
通達47/2024号は、2025年1月1日から有効とされているが、ベトナム車両登録センターの代表者は、現時点では車両登録センターでバイクの排気ガス検査を実施できる状況ではないとしている。
道路交通法では、バイクに対する排気ガス検査の規定が定められている。しかし、この規定を実施するために資源環境省と交通運輸省が検査の開始時期、検査対象、検査費用などの具体的なロードマップについて協議中であり、実施には至っていない。現在このロードマップは作成中で、政府の承認も得られていない。
交通運輸省の通達06/2016号によれば、原付とはエンジンを原動力とする2輪または3輪の車両で設計最大速度は50km/hで排気量が50㏄未満のものを指す。オートバイ(またはバイク)とはエンジンを原動力とする2輪または3輪の車両で、排気量は50㏄以上とされている。
現在、ベトナム国内には7000万台以上の原付とバイクが存在し、そのうち4500万台以上が市民の日常生活に活用されている。交通運輸省によれば、ベトナムの大気汚染の最大の原因だが、2008年の道路交通法では規制できていない。
2010年以降、政府は交通運輸省にバイクの排出ガス規制の具体的なロードマップを作成するように指示している。ハノイとホーチミン市の2大都市では、2015年までに80~90%のバイクが排気ガス基準を満たしているかの検査を受けることを目標に検査施設の拡充が求められていた。
しかし、大都市におけるバイクの台数が急速に増加しているにもかかわらず、バイクの排気ガス検査は実施されずにいる。2023年に国内で240万台のバイクが新規登録され、バイクの総登録台数は7400万台に達している。
出典:2024/12/16 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載