国会は、ロンタイン国際空港建設プロジェクトについて滑走路を追加することと第1フェーズの完成時期を2026年末に延期することに同意した。
ロンタイン国際空港投資プロジェクトの調整内容は、11月30日に国会議員の全会一致によって可決された。
この決議によれば、国会はロンタイン国際空港の第1フェーズとして、北側に2本の滑走路と、年間2500万人の旅客と120万トンの貨物を受け入れ可能なターミナルを建設することになる。
プロジェクトの完了と運用開始時期は、遅くとも2026年12月31日までとされた。政府は、国会の承認を得ることなくプロジェクト第1フェーズの実現可能性調査報告書の調整内容を承認することが出来る。
ロンタイン国際空港建設プロジェクトは、総面積5000ヘクタール、総投資額336兆6300億VNDのプロジェクトとされている。
ベトナム空港公社(ACV)の報告書によれば、9月時点で建設プロジェクトは非常に順調に進んでいた。管制塔は既に屋根が取り付けられ間もなく完成する見込みだ。旅客ターミナル建設パッケージは8兆3000億VNDで契約金額の25%を占めており、2025年12月に完成する予定だ。滑走路、誘導路、エプロンの建設費は2兆150億VNDで、計画より3か月前倒しで完成する見込みだ。
11月上旬の政府報告書によれば、2015年にロンタイン国際空港プロジェクトの投資方針が承認された際、第1フェーズの投資資金に問題があったため、国会は、北側に滑走路を1本のみ建設することを決めた。その後、第2フェーズでは南側に第2滑走路が建設され、第3フェーズでは、北側に第3滑走路、南側に第4滑走路が建設される予定だった。
ACVは、プロジェクトの展開過程で第3滑走路を建設中の第1滑走路から400m離れた場所に建設する方がメリットが大きいと判断した。これによって、第1フェーズで2本の滑走路が運用できるようになり、1本の滑走路で事故が発生したり、修理が必要になった場合にタンソンニャット空港のサポートを求める必要がなくなる。
政府は、滑走路を2本建設することで技術インフラの接続時に第1滑走路の運用が中断されることはないとみている。第3滑走路の基礎部分は第1滑走路のために整地されており、投資費用は3兆3000億VNDに抑えることができる。
第1フェーズにもう一本の滑走路建設を追加したことに加えて、政府は国会に対してロンタイン国際空港第1フェーズの完成時期を2025年から2026年末に変更することも提案した。
その理由について政府は、建築設計のコンペに時間がかかったこと、新型コロナによって技術設計の進捗に影響が出て、外国の専門家の動員にも支障をきたしたことを挙げている。また、旅客ターミナルの建設パッケージは、入札が2回必要となった。航空サービス関連工事の一部は投資家を選定するための最初の入札が混乱し、法的規制を改正する必要があるため、実施が遅れている。
出典:2024/11/30 VNEXPRESS提供
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