シクロ運転手が外国人観光客から現金を奪い取る
ベトナムのニャチャン市で外国人観光客から現金を“奪い取った”とされるシクロ運転手の行為がSNSで拡散され、地元当局が事実関係の確認に乗り出している。
発端は、5月31日夜にFacebookで拡散された約15秒の映像だ。「ニャチャンの観光イメージを損ねる、シクロ運転手の無礼な態度」とのコメントとともに投稿されていた。
映像には、外国人観光客が代金を渡そうとする場面で、シクロ運転手が五本指を見せながら怒った様子を見せ、最終的に女性観光客の手から現金を“奪い取る”ようにみえる様子が映っていた。
この行為に対し、ネット上では「観光都市ニャチャンのイメージを損なう」「礼儀に欠ける」といった批判のコメントが数多く寄せられた。
カインホア省文化・スポーツ・観光局のグエン・ヴァン・ニュアン局長によると、関係機関が当該の運転手に関する調査を進めており、ニャチャン市人民委員会のグエン・バン・ミン副主席も、関係部署に迅速な対応を指示している。
また、シクロ運転手組合を管理するニャチャン市労働連盟のゴー・アイン・ズエット委員長によれば、すでにシクロ運転手組合が映像の運転手の身元を特定し、本人から事情聴取を実施したとのこと。本人は「言語の違いから誤解が生じた」と釈明しているが、組合は「観光客への不適切な対応だった」として、除名処分を決定したと発表した。
ズエット氏は「今回の事件は、シクロ組合規定への重大な違反であり、今後も同様の事件が発生した場合は厳正に対処する」と述べ、今後、法的措置を含む対応も検討しているとした。
ニャチャンは、国際的な観光都市として、多くの外国人観光客が訪れる場所だ。今回の件は、観光業における接客マナーの重要性を改めて浮き彫りにしたといえる。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN
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