4月14日から15日にかけて中国の習近平国家主席が2025年最初の外遊先としてベトナムを訪問する。
今回、習近平国家主席は、トー・ラム書記長とルーン・クーン国家主席の招待を受けて国賓としてベトナムを2日間訪問する予定だ。習近平国家主席がベトナムを訪問するのは今回が4回目で、特に第20回中国共産党大会後の3期目の国家主席在任中(2023年~2028年)においては、2回目の訪問となる。
今回の訪問は、トー・ラム書記長が中国を訪問してから1年もたたずに実施されることになり、ベトナムと中国の政治的信頼と高官レベルの交流が非常に良好であることを示すものとみられている。
今回の習近平国家主席のベトナム訪問には、共産党中央政治局常務の蔡奇氏、王毅外務大臣、王小洪公安大臣、董軍国防大臣、劉建超中国共産党中央対外連絡部長、鄭栓潔国家発展改革委員会主任、唐方裕中央政策研究室副主任、孫衛東外交部副部長など多数の中央政府要人が同行している。
今回の習近平国家主席のベトナム公式訪問を受けて事前のインタビューでブイ・タイン・ソン副首相は「今回の習近平国家主席のベトナム公式訪問は、両国の共産党と国家にとって非常に重要な政治外交イベントであり、長期的な影響を及ぼす戦略的な意味合いがあります。」と述べている。
ブイ・タイン・ソン副首相はさらに「訪問期間中に習近平国家主席は、トーラム書記長および、ルーン・クーン国家主席とトップ会談を行い、さらにファン・ミン・チン首相とチャン・タイン・マン国会議長とも個別に会談する予定です。これらの会談では、両国関係を多方面で推進するための基本方針や報告性が話し合われる予定です。また習近平国家主席は、そのほかにも重要な外交活動に参加するとみられています」と述べた。
今回の公式訪問に合わせて、両国の省庁や地方自治体の間で約40件の協力文書が署名される予定で、今後の発展に向けた土台となることが期待されている。
2008年に包括的な戦略的パートナーシップを締結して以降、両国は相互にトップレベルの訪問を繰り返し、二国間関係を積極的に発展させてきた。両国首脳は、ベトナムと中国の関係発展を戦略的な最重要課題と認識し、外交政策の柱と位置付けている。
ベトナムの統計によれば2024年の両国の貿易総額は2000億USDを超え、中国側の統計では2600億USDに達しており、過去最高となっている。
2025年第1四半期の両国の貿易総額は512億5000万USDに達し、前年同期比17.46%の増加となった。中国はベトナムから主に農産物、木材、水産物などを輸入しており、数百万人に及ぶベトナムの農家に利益をもたらしている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。