ベトナムのカインホア省ニャチャン市内のある海鮮レストランが、ダイオウグソクムシを1kgあたり180万ドンで提供したところ、客がSNSで「ぼったくり」と投稿し、物議を醸している。
発端は、5月25日にFacebook上のあるアカウントに「この店に行かない方がいい。ダイオウグソクムシ1匹だけで400万ドンもするぼったくり店でした」という文章と合計445万ドンのレシート写真が投稿された。レシートの中には確かにダイオウグソクムシが2.2kgで396万ドンと記載されていた。
店側は「価格は事前に説明済み」と反論
このレストランの店主チン氏によると、これは5月24日の夜の出来事だという。3〜4人のグループ客が来店し、ダイオウグソクムシについて価格を事前に説明したうえで調理に入ったという。
「海鮮の価格は掲示してあり、注文時にも1㎏で180万VNDであることを伝えました。お客様が値段に同意して提供したにも関わらず、支払い時にぼったくりといわれるのは心外です」とチン氏は憤慨する。
市場価格とも大きな乖離なし
複数の海産物販売サイトを調べてみたところ、ダイオウグソクムシの相場は1㎏あたり160万~200万程度で、このレストランの提供価格と大きな差は見られなかった。
ニャチャン市内の別のレストラン経営者であるレ・ヴァン・アイン氏(46歳)も、「ダイオウグソクムシは市場でも希少な海産物で、提供するには、他の地域から取り寄せる必要があるんです」と説明する。さらに、「調理代金も含めて1㎏160万から200万VNDというのは妥当な金額だと思いますよ」と述べた。
また、フーイエン省の別のレストランのオーナーであるバオ氏(42歳)も、「近年ダイオウグソクムシは人気が高く、需要増加により価格も上昇傾向にあります。今回の価格は妥当で、決してぼったくりではありません」としている。
2025年のベトナムのコーヒー生産量は、例年並みの約200万トンとなる見込みだ。
国内市場でのコーヒー価格はこの1週間で3,000〜4,500VND/㎏の下落が見られ、5月25日時点では中部高原地方、および東南部地域での取引価格が12万1500〜12万2700VND/kgとなっている。これは今年3月の過去最高価格から比べると約1万3,000VND/kgの値下がりとなる。
ただし、この価格でも依然として過去数年間(4万〜5万5,000VND/kg)の相場と比べると高水準であり、多くの農家が引き続き高い収益を得ている。
国際市場では、5月25日時点でロンドン市場のロブスタ種は4,790USD/トンとなっており、ここ数日でやや下落傾向にある。
専門家は、国内価格の下落は主に消費需要の減少とブラジル・インドネシアからの供給増によるものと分析している。今後も短期的には価格変動が続く可能性があるとされるが、世界的にはコーヒー豆は依然として需要に対して供給が追いついていない状況だという。
ベトナムでは、農家による新規作付けの影響でコーヒー栽培面積が拡大傾向にあり、農業・環境省のデータによると2025年の栽培面積は約71.8万ヘクタールにのぼる。5月15日時点でのコーヒー豆の輸出量は73万4,000トン、輸出額は39.5億USDに達し、前年同期比で重量ベースでは1.8%増、金額ベースでは69.5%増と大きく成長している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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