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【経済】モバイルワールド、低手数料で銀行取引サービスを全国展開

モバイルワールドのカウンターで銀行サービスを利用する客
(C) TUOI TRE

40行以上に対応、全国3,000店でスピーディーな入出金が可能

ベトナムの大手小売チェーン「モバイルワールド(Thế Giới Di Động)」は、2024年末より提供を開始した銀行取引サービス(入金・出金・送金)を全国規模で展開し、利便性の高さと圧倒的な低料金で注目を集めている。

同社のサービスは、国内40以上の銀行に対応しており、銀行営業時間外でも対応可能な点が強みである。VPBank口座への入金は完全無料で、その他の入出金に関してもATM並み、もしくはそれ以下の手数料で提供されている。

最低3,300ドンからの圧倒的な低手数料

最大で2,000万ドンの入金に対する手数料はわずか22,000ドン(約130円)、出金も最低3,300ドン(約20円)からと非常に低価格である。これにより、都市部のみならず地方でも利用しやすい金融サービスとなっている。

加えて、モバイルワールドでは従来からの公共料金支払い、保険購入などのサービスも継続して提供しており、来店者の生活利便性を一層高めている。

利用は身分証とスマホのみ、どこでも簡単にアクセス可能

サービスの利用方法もシンプルで、顧客は有効な身分証明書(市民IDカード)を持参するだけで、全国3,000以上の店舗で手軽に取引が可能である。銀行口座からの出金時には、スマートフォンに銀行アプリをインストールし、QRコードで認証する仕組みが導入されている。

地方など、銀行やATMへのアクセスが困難な地域においても、同サービスは新たな金融インフラとして機能しており、地理的・時間的な制約を克服する手段となっている。

「顧客中心主義」が支える拡張戦略

このようなサービス展開の背景には、モバイルワールドが掲げる「顧客中心主義」の経営理念がある。新サービスの導入は、必ず「顧客にどのような価値を提供できるか」という問いに答える形で判断され、形式的な商品ラインの拡充には陥っていない。

また、全国展開にあたっては、迅速なシステム統合、サービスの標準化、顧客対応の丁寧な設計が徹底されている。単なる利便性にとどまらず、「親しみやすさ」と「実用性」を重視する姿勢が顧客に支持される要因となっている。

小売の枠を超えた新たなライフサポートモデルへ

このように、同社の銀行取引サービスは、単なる事業拡張ではなく、生活インフラとしての機能強化という側面を持つ。特に金融インフラが未整備な地域において、その存在価値はますます高まっている。

モバイルワールドは、単にサービスを増やすのではなく、小売の形を再定義しようとしている。1つの店舗で、顧客の多様な生活ニーズを満たすサービス提供を目指しており、それを全国規模で実現するには、単なるアイデアだけでなく、実行力、資源、そして顧客価値への揺るがぬ信念が求められる。

こうした継続的な取り組みにより、同社は競争が激化する市場においても、他社との差別化を維持し続けている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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