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【経済】国内製コンテナに注文殺到、物流各社が海外依存から転換へ

港に積まれたコンテナ
(C) TUOI TRE

ベトナム製コンテナへの注目が高まる

ベトナム国内外の物流企業が、ベトナム製のコンテナに対する発注を相次いで行っている。これまでコンテナは、輸入品に依存していたが、現地生産の安定供給とコスト面での優位性が注目されている。

バリア・ブンタウ省にあるホアファット社のコンテナ製造工場には、複数の国内外企業から継続的に注文が入っており、海外からの調達に依存しない動きが加速している。

大手VIMC Linesが1,000台を一括発注

ベトナム海運総公社(VIMC)の子会社であるVIMC Linesは、5月末にホアファット社と初めて契約を締結し、1,000台のドライコンテナを発注した。これにより、両社の協力関係が新たな段階に入った。

VIMC Linesによると、大量発注はサービスの安定化と運用力強化を図り、外国製コンテナへの依存を低減する戦略の一環だという。

Vinafcoも750台を追加発注

続いて、大手物流企業Vinafcoもホアファット社と750台のコンテナ製造契約を締結した。20フィートコンテナと40フィートコンテナが、2025年8月から納品される予定だ。Vinafcoは過去に200台を試験的に導入し、良好な使用実績を得ていた。

ホアファットの生産能力と技術革新

ホアファット社のコンテナ工場は年産50万TEUの製造能力があり、現在はそのうち20万TEUの生産ラインが稼働しており、主に20フィートおよび40フィートのドライコンテナを製造している。

同社の製造能力は、技術改良と労働者のスキル向上によって前年から2倍に増加している。ホアファット社のブー・ドゥック・シン工場長は、「国内市場のみならず、輸出にも力を入れており、世界の大手企業と競争可能な品質を目指している」と語る。

原材料の自給体制も整備

ホアファット社は、ベトナム企業の中でも数少ない原材料を自給可能なコンテナ製造業者である。同社はドン・クアット製鉄所で生産される耐候性圧延鋼(SPA-H)を使用しており、2025年末までに原材料の90~95%を国内調達とする計画を進めている。

国内製造の課題と可能性

グローバル市場では、Maersk、MSC、COSCO、Tritonといった海運大手が自社で船とコンテナを所有しており、市場の40~50%を占めている。ベトナム国内でも、VinafcoやRatracoといった企業が自社コンテナを保有しているが、規模は限定的である。

かつて国内でコンテナ製造に挑戦した企業もあったが、コストの高さや原材料の確保、国際基準のハードルにより、撤退を余儀なくされた事例も少なくない。

国産コンテナは戦略的な転換点

物流の専門家によれば、大手輸送企業が国産コンテナに移行する動きは戦略的転換であり、外部依存の軽減につながる。特に、世界の海運市場が不安定な状況にある中で、国内サプライチェーンの強化は重要な意義を持つ。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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