専門家「レッドリスト掲載の希少種」 当局が調査へ
6月3日、ハイズン省ハイズン市中心部のゴークエン通りとチューンチン通りの交差点付近の歩道で、1匹のカメが違法に販売されている様子が確認された。
その場でカメを販売していたのは、グレーのスポーツウェアに手袋とマスクで顔を隠した中年の男だ。歩道には多くの通行人や車両が行き交う中、カメは地面に立てたレンガの上で動き回っており、男は定期的に水をかけて体力を維持させていた。
販売価格は約600万ドン 「レッドリストには載っていない」と主張
購入希望者を装って接触を試みたところ、男は警戒心を見せながら「このカメは川に生息するイシガメで、絶滅危惧種ではなく、レッドリストには掲載されていない」と説明した。価格は600万ドン(約3万6,000円相当)とのことだ。
専門家は「ヒジリガメ」と断定 違法販売の可能性
しかし、写真を確認した環境省傘下の水産資源保護局の専門家は、このカメは「ヒジリガメ」であり、絶滅危惧種グループIIBに属する森林性野生動物であると指摘した。
「このような野生動物の販売行為は明確な違法行為であり、早急に警察と地方当局による調査と処罰が必要です」と、専門家は強調した。
地元行政も動き出す
当該情報を受けたタンビン街区人民委員会のグエン・タック・リー主席は、状況確認のために現地調査を行うことを表明した。今後、当局による販売者の特定と動物保護法違反の確認作業が進められる見通しである。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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